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大阪・此花区「朝日商店会」でJRゆめ咲線新駅計画の難しさを観察する

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大阪市此花区は大阪24区の中でも人口の少ない区となっており、その人口も東側(西九条・千鳥橋エリア)に寄っているというのがこれまた面白い。西側には工場地帯が広がっているという事情もあるのだろうが、JRゆめ咲線の西九条~安治川口間が2.4kmあり、その間の住宅街を見事にすっ飛ばしているという事情もあるのかもしれない。

朝日商店会

そんな西九条~安治川口間には「春日出新駅」という新駅を作る構想がかねてから存在し、現在に至るまでその状況が保留されている状態となっている。そしてそのすぐ近くの線路沿いに「朝日商店会」なる商店会があるのだが・・・ 今回はこちらの「朝日商店会」なる商店街、及びその近隣からJRゆめ咲線春日出新駅計画とその現状について見ていくこととする。

線路からも見えます「朝日商店会」

朝日商店会

朝日商店会は、大阪市此花区に位置する商店街。此花区を東西に貫通する北港通とJRゆめ咲線とを結ぶ線路の間、「春日出商店街」の南側に位置している。なお、此花区には「朝日」なる地名も存在するが、こことは別の場所にある商店街であるので注意してほしい。

「朝日」という名称は商店街のすぐ近くにある「朝日神明社」から。朝日商店会そのものは此花区春日出中という地名の場所に位置しており、春日出商店街はその地名から、朝日商店会はそれにより建てられた神社の名称から商店街の名前を取っている。良い感じに役割分担していますね。

朝日商店会

商店街の中へと入っていく。「商店会」という名称こそついているものの、人通りもほとんどなく、お店も少ない。寂しさのあふれる光景だ。

朝日商店会

かつては東西にも商店街が続いていたというこの朝日商店会。加えて「朝日市場」なる市場まで存在していた(「7のつく日」に特売をしていたとのこと)そうだが、現在はどこも厳しい状況に追い込まれてしまっている。此花区全体の人口が低迷していることもあってか、復活の兆しは見えない。

商店街の中を通り抜けていく。商店街らしい独特のライトが並んではいるものの、人通りは皆無に等しく、悲しさを感じずにはいられない。

朝日商店会

商店街の南端へ。JRゆめ咲線に乗っているとチラっと見える景色がそこに広がっていた。映画の国と街中を進む人々の横に静かにたたずむ商店街・・・そのあまりに目立たない状態に驚きを感じずにはいられなかった(実際、取材班も気づかなかった)。

JRゆめ咲線「春日出新駅」計画とその現状

JRゆめ咲線の西九条~安治川口間には開業時から現在に至るまで駅が設けられていないのだが、1965年頃から新駅設置の運動が行われており、俗に「春日出新駅」と呼ばれている。実際、2003(平成15)年には大阪市から請願書が提出されており、ただの絵空事ではないことが容易にうかがえる。

朝日商店会

しかし、JR西日本が「需要が見込めない」と回答していることに集約されている通り、この場所への新駅計画にはなかなか厳しいものがありそうだ。実際、春日出地区の現状を見てみても何か動きを見せている様子はない。

朝日商店会

目の前をゆめ咲線の電車が通過する。なんだかよくわからないカチューシャをつけていたり、電車内にも関わらずイチャイチャしていたりして楽しそうだ。USJに行く客と通勤客で毎度毎度カオスなことになっているJRゆめ咲線ですが、現状を見ると逆にこれを使う選択肢が出来ないのは良いことなのかもしれない・・・などと考えてしまうのでした。

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