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福岡県北九州市「リバーウォーク北九州」があまりに立派すぎて悶絶した

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かつては福岡市よりも人口が多く、「九州の顔」の名を欲しいままにした街・北九州。しかし、近年は様々な側面で福岡市に大きく水を空けられ、その状況はお世辞にも良いとはいえない状況だ。

リバーウォーク北九州

そんな北九州市には多数の再開発事業が行われており、今回ご紹介する「リバーウォーク北九州」もその一つ。なんでも福岡市の「キャナルシティ博多」と同じデザイナーが担当し、どちらも非常に個性的な施設として営業を行っているのだが、結果と現状に大きな差が生じてしまっているのだという。今回は、そんな北九州市に位置する再開発ビル「リバーウォーク北九州」について、その様子を見ていくこととしよう。

北九州市室町一丁目再開発「リバーウォーク北九州」

リバーウォーク北九州

リバーウォーク北九州は、福岡県北九州市小倉北区に位置する再開発ビル。北九州市の再開発事業「室町一丁目地区第一種市街地再開発事業」によって2003(平成15)年4月に開業した。古くから小倉の商業・業務の中心地だった室町地区の活性化を図るため、「北九州市ルネッサンス構想」の一環として建設が行われたという。なお、運営母体は地元系の「福岡地所」によって行われていたが、2023年4月から東京建物系へと交代する予定となっている。

リバーウォーク北九州

一見すると別々のビルが並んでいるように見えるこのリバーウォーク北九州。しかし、実際はこれらの建物が互いに繋がっており、実質的に1つの建物として君臨している。ちなみに写真に写っているラオックスは訪問時点で閉店しているのだが、一体いつまで映しているのだろうか(笑)

リバーウォーク北九州

リバーウォーク北九州から見た周辺

このあまりに斬新すぎるデザインはアメリカの建築家、ジョン・ジャーディ氏の設計となっており、大胆な形状となかなかオシャレな色をしている。この色にもちゃんと意味が入っており、茶色は大地、黒は日本瓦、白は漆喰壁、赤は漆、黄色は収穫前の稲穂を表しているのだという。周辺の施設がどこも落ち着いた色をしているだけに、余計に目立っている。

リバーウォーク北九州

斬新な外観を見せるこのリバーウォーク北九州、その奇抜な状況はモールの内部にも及んでおり、他では見ることのできない風景を見せているのだという。ここからは、そんなリバーウォーク北九州の内部を見ていくこととする。

スタイリッシュな建物、デッドスペースの多い内部・・・

リバーウォーク北九州

リバーウォーク北九州の歴史と斬新な外観について見てきたところで、その内部を見ていこう。外観が奇抜なだけに入口が非常に分かりづらいが、こちらのNHKと隣の建物(?)とが接続する間のところにある入口から入っていこう。なかなか変わった場所だけにいろいろと大変です・・・

リバーウォーク北九州

内部の様子を見ていく。見て驚くびっくり建築のような外観をしているこのリバーウォーク北九州だが、外観だけに留まらず内部においても奇抜なデザインがあふれている。今の箱庭のようなショッピングモールとは全く違う風景が広がっている。

リバーウォーク北九州

なかなか不思議な館内だが、館内は一部オープンモールとなっており、天気や気温の影響を受ける状況となっている。クリスマス前に訪問したせいで、寒いわ、雪が館内に入ってくるわ、とてもショッピングモールの中とは思えない環境になってしまっている。以前北海道に行った際に訪問した「千歳アウトレットモール・レラ」も似たような状態だったが、ここ九州でっせ・・・

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リバーウォーク北九州

リバーウォーク北九州

有名デザイナーが設計しただけあり、館内にはフロアを貫通する滝やカーブを多用した特徴的な空間が広がっている。見ていてなかなか楽しいのだが、そのせいでデッドスペースが多く生じてしまい、モールの広さの割に店舗が少ないという別の問題も生じているようだ。

リバーウォーク北九州

リバーウォーク北九州

この独特の形状による問題は他にも生じているようで、「通路が多くお客さんの流れが分散してしまう」「核店舗の出店できる広いスペースが限られている」などといった問題が生じている模様。そしてそのせいかテナントの撤退も目下進行中。半屋外なので気温の影響を受けがちなのも大きいのかもしれない。

リバーウォーク北九州

リバーウォーク北九州

それでもそれなりの面積を確保している部分があるからか、映画館や大型専門店、ゲームセンターなどの店舗は今も営業中。人があまりいなかったのは寒い日の訪問だったからだろうか。小倉の繁華街もあるし、その先には「チャチャタウン」もあるし、なかなか厳しいところがあるのでしょうね。

2023年4月から運営母体変更、どう変わる?

リバーウォーク北九州

執筆現在(2023年1月)、福岡地所が運営するリバーウォーク北九州。しかし、この施設は2023年4月から東京建物系の商業施設運営企業「プライムプレイス」によって受託されることが決定している。これまで地元主導で運営されてきたこのリバーウォーク北九州だが、今後それが東京資本が入ってくるということで大きな話題を見せている。

エキソアレ西神中央

エキソアレ西神中央

当サイト内でプライムプレイス運営の物件は無いのかと探していたところ、兵庫県明石市の「アスピア明石」と兵庫県神戸市の「エキソアレ西神中央」を発見した。特にエキソアレは2022年4月の開業ということもあり、今後リバーウォーク北九州がどう変わっていくかという点において参考になるかもしれない。

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