近畿奈良県生駒市

アントレいこま 生駒駅前最大の大型複合施設、その素顔を探る

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奈良県で最も大阪に近い都市・生駒市。大阪府内への通勤・通学への移動率は40%を超えており、そのほとんどが近鉄奈良線・けいはんな線に乗り込んで大阪へと移動するという、さながら民族大移動のような様相を呈している。「奈良府民」という言葉が出てくるのも納得だ。

生駒駅前ショッピングストリートマップ

そんな近鉄奈良線の生駒市内における代表駅・生駒駅へと取材班はやってきた。近鉄奈良線・けいはんな線・生駒線・生駒ケーブルという4つの路線が合流し、近鉄の一大ターミナルとなっているこの駅。そのせいか商店街の形成や市街地再開発事業も早くから行われ、現在では実に多数の建物群が立ち並ぶエリアとなっている。

アントレいこま

そんな商業施設・再開発ビルの立ち並ぶ生駒駅周辺で最大の面積を誇るのが、今回特集する「アントレいこま」。近鉄生駒駅の北口目の前に位置するこの施設は、現在も近鉄勢力の元で大きな賑わいを見せているのだとか。今回は、そんな生駒駅前の再開発ビル「アントレいこま」について、その様子を見ていくとしよう。

生駒駅前第一地区市街地再開発「アントレいこま」

アントレいこま

アントレいこまは、近鉄生駒駅北口駅前に位置する再開発ビル。再開発事業「生駒駅前北口第一地区第一種市街地再開発事業」により、1997(平成9)年に開業した。

アントレいこま

建物は核テナントである近鉄百貨店とその他一部専門店が入る「アントレいこま1」及び商業・住宅の入居する「アントレいこま2」の2棟により構成。このような構成になったのは理由があるそうで、アントレいこま1のあった場所には元々店舗が多くあり、アントレいこま2のあった場所には元々住宅が多くあったことから、それを引き継いで今のような形になったのだとか。

なお、生駒市のホームページにて再開発事業実施前の生駒駅北口周辺の風景が見れるので、よろしければどうぞ。

アントレいこま

画像はWikipediaより抜粋

ただし実際のところ、再開発が実際に行われる前に都市変更が行われたようで、元々1988(昭和63)年に都市計画の決定がされた(再開発区域1.2ha)のが、1990(平成2)年になって変更が行われ(再開発区域3.9haに拡大)、そのまま再開発が行われ今に至るのが実情となっている。その結果、最終的な再開発の完了までは20年以上を要することになったのですが・・・これはまた別の話。

近鉄百貨店がキーテナント「アントレいこま1」

アントレいこま

アントレいこまの概要と歴史について軽く触れたところで、さっそくその中身に入っていくとしよう。まずは駅北口を出て東側にある「アントレいこま1」から。先述した通り近鉄百貨店が核テナントとして入っているほか、専門店が多数入居する一大商業施設となっている。

アントレいこま

アントレいこま

テナント構成は上のような状態。1~6Fに近鉄百貨店が入居しており、その近鉄百貨店の中の一部をテナントにして貸し出しているほか、従前の地権者の店舗もこれまた別に入居しており、一応「専門店」と「専門店」と区別してはいる模様だが非常に分かりにくい。

アントレいこま

中の様子を見ていこう。さすがに中身は百貨店、大阪市内の大型店に勝るとも劣らない綺麗な雰囲気に多数の品々が並べられており、非常に賑わっている。

アントレいこま

アントレいこま

アントレいこま内の近鉄百貨店(近鉄百貨店生駒店)の特徴として食品売場の広さが挙げられ、いわゆる「デパ地下」と呼ばれる最下層の階(注:近鉄百貨店生駒店には地下がないため、1階となる)のみならず、その上の階の一部も食品売場として使っている点が面白い。百貨店の売上に占める食品の割合はどんどん伸びてきているし、これは賢い手段だといえよう。

アントレいこま

「専門店」のエリアへと移っていく。アントレいこまにおける「専門店」とは、建物の屋内に入っている店舗のことを指しており、詰まるところ「近鉄百貨店のテナント」という意味を表しているようだ。だったら「テナント」って書いてくれ、「専門店街」と区別しづらいではないか、と思わずにもいられないですが(笑)

アントレいこま

とはいえ、こちらの専門店に関してもやはり近鉄百貨店の血が入っているのだろうか、非常にスタイリッシュな店舗づくりがなされているのが興味深い。さすがにこのあたりはしっかりしてますね。

アントレいこま

外へ回る。アントレいこま1には、少しだけではあるが路面店も整備されており、こちらが「専門店」と呼ばれている。近鉄百貨店生駒店のフロアガイドで「アントレ生駒専門店」と書いているエリアにあたり、他と比べて扱いの違うエリアともいえる。

アントレいこま

アントレいこま

なお実際のところ、このエリアに人が来ているかと言われるとお世辞にもそうとは言えないのが現状。華やかだった百貨店の中とは異なり、人通りも少なく、寂しさの広がる悲しい光景が広がってしまっている。再開発で割を食うのは従前の地権者だとよく言われるが、もうちょっとどうにかならないものなのでしょうかねえ・・・。

住宅+商業「アントレいこま2」

アントレいこま

アントレいこま1を抜け、続いてはその隣にある建物「アントレいこま2」へ。こちらは住宅がメインとなっており、商業の要素は非常に薄め。元々住宅が60%を占めるような場所だったし、商業はあらかたアントレいこま1のほうに移ったし、こっちにはそれほど必要ないと言われれば必要ないのかもしれない。

アントレいこま

しかし、アントレいこま1と同じような作り方とはいえ、マンションの下層階に焦げ茶色の大理石を使うとはまた驚きだ。中のドラッグストアは案外普通でしたが、建築からある程度時間が経っているとはいえそこそこお値段するんでしょうね。こんな良い場所、取材班は住めません(笑)

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