近畿大阪府大阪市

地下鉄蒲生四丁目駅前の商店街「城東商店街」に、令和と昭和の混在する不思議な光景を見た【城東区】

※本ページにはプロモーションが含まれております。

城東商店街

先を急ごう。商店街の奥へと入っていく。お店の並ぶ駅前側に比べると、商店街の奥側はお店も比較的少なめで、人通りや自転車の数も急激に少なくなり、やや「寂れた」雰囲気を感じさせてしまう。住吉区のあびんこ商店街で似たような風景を見たが、こういうのを見るとなんとなく悲しくなるな。取材班だけかもしれませんが。

あびんこ商店街 チャリンコとイオンに苦慮する商店街の今。【住吉区】
関西第2位、全国でも第5位の誇る住吉大社を持ちながらも、その存在の薄い大阪市住吉区。そこに位置する商店街には、大阪ではまず見ることのない、あまりに「大阪らしくない」商店街の意外な姿が広がっていた・・・。

城東商店街

そしてこのような「ちょっと寂れた」商店街になると今も昭和の雰囲気が残っているのはもう恒例といったところなのだろうか。ここ・城東商店街もそれに関しては決して例外ではないようで、アーケード下にも関わらず驚くほど渋い風景が広がっている。

城東商店街

そんなお店の軒先にはこんな多数の張り紙が。かき氷にアイスクリーム、ぜんざい、ジュースにアイスコーヒー、みーんな100円で販売されている。今も営業を続けているのかは分からないが、非常に気になって仕方がない。

城東商店街

そしてその向かいには「コンビニカット」なる散髪専門店が。それにしても強烈な見た目だな。郵便局か何かの居抜きで入居しているものと思われるが、いったい何がどうなってこんなことになってしまったのだろうか。値段の下に何だかいろいろと書かれているが、それよりも書くべきことがもっともっとたくさんあるんとちゃいますか??

城東商店街

城東商店街

商店街の終点にやってきた。このエリアまで来ると、商店が並ぶ姿は皆無で、ちょこちょことお店が軒を構えてはいるものの、どちらかというと住宅が主役となっている印象を受けた。しかしアーケードがきれいだと良い写真が撮れますね(笑)商店街からショッピングモールへ人が流れているという話はよく聞くが、その原因はこんなところにも表れているのかもしれない。

城東商店街

そんな城東商店街のスローガンは「今!福が来る!」。城東商店街の所在地が「大阪市城東区今福西」という住所にあることからこんなスローガンを名付けたのだろうが、ちょっと安直すぎませんかね・・・ 隣に「今福鶴見」なんて駅もあるし・・・。

側道に残る、狭さの中の賑わい

城東中央商店街

地下鉄蒲生四丁目駅からすぐの場所に位置する城東商店街だが、実は駅からまっすぐに伸びる道以外にもう一つ、アーケードの途中から横に伸びる道がもう一つ整備されており、しかもこちらもご丁寧にアーケードまで整備されている。「城東」という文字が書かれているためこちらも城東商店街の一部かと思われがちだが、実のところ、こちらは城東商店街とは別の商店街となっており、通称「城東中央商店街」という名前がついているようだ。

城東中央商店街

城東中央商店街

こちらの商店街は駅に近いということもあってか、城東商店街に勝るとも劣らないにぎわいを見せていた。しかしこちら側のアーケードは改修が行われていないようで、城東商店街に比べると・・・という感情も抱いてしまった。でも京橋のすぐ近くでこれだけ頑張ってるなら十分ではある。

城東中央商店街

そんな城東中央商店街で最も面白いのが、こちらの「白泉堂」さん。一見駄菓子屋にしか見えないこちらのお店だが、なんとこの奥では喫茶店を経営されているようで、もともとアイスクリーム屋さんだったことから、今もこのような経営を続けているのだそうだ。なお、写真ではどこに喫茶店があるのかわかりにくいが、駄菓子屋の右側に道が整備されており、そこを抜けていくと喫茶店の入口がある、という具合になっている。こちらのソフトクリームは六甲山牧場のものを使用しているそうで、さすがにアイスクリーム屋上がりだと感じさせる。六甲山牧場のソフトクリーム、さぞかし美味しいんだろうなぁ・・・。

城東中央商店街 白泉堂

しかし、このピカチュウさん、いったいどうしてこんなことになってしまったのでしょうか。この商売魂は「天下の台所」と呼ばれた江戸時代から変わらない、ってか。ナニワ人の商売っ気が垣間見える瞬間でした・・・。

タイトルとURLをコピーしました