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なにわの出世街道「野田阪神本通商店街」が松下幸之助を使いすぎてる話【福島区】

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先日の記事にて、大阪の「野田」という地名が非常にややこしいということを書かせて頂いた。なんやかんや分かりづらい場所になるのだが、なんやかんや福島区の中心として大阪市内でもそれなりの地位を占めている。

野田阪神

なんだか分かりづらい印象のある野田という場所だが、そんな野田地区の中心となるのが、阪神電車の「野田駅」である。よく「野田阪神」と呼ばれるエリアになるのだが、これはJR大阪環状線の野田駅と区別するため。しかし私鉄の社名がつく地名が定着しているというのもなかなか珍しいな。

野田阪神本通

そんな野田阪神の駅前には「野田阪神本通商店街」なるものがあり、なんでも「なにわの出世街道」なる愛称をつけて商店街の宣伝を行っているらしい。今回は、阪神電車野田駅・地下鉄千日前線野田阪神駅・JR東西線海老江駅の目の前にある商店街、「野田阪神本通商店街」およびその先にある商店街、「大開商店街」について、その様子をお届けするとしよう。

なにわの出世街道?「野田阪神本通商店街」

野田阪神本通

野田阪神本通商店街は、阪神野田駅・地下鉄千日前線野田阪神駅から西側へと続く商店街だ。野田周辺にはいくつかの商店街があるが、その中でも先日の記事で述べた野田新橋筋商店街の次に栄えている商店街となっており、さすがにアーケード街である野田新橋筋商店街とは差をつけられている部分も否めないが、駅に近いこともあってそれなりの人出を誇る商店街となっている。

https://www.kobekatsu.com/noda-shimbashi/

野田阪神本通

この野田阪神本通商店街、商店街要素は全体的に薄めで、駅前には再開発ビルが建っていたり、商店街内のパチンコ店が閉店したりと、なんだかいったい景気が良いのか悪いのかよくわからない様相を呈している。まあでもちゃんとお店として成り立っているお店も多いし、商店街としてそれなりにできている気もする。

野田阪神本通

また、野田阪神本通商店街には「なにわの出世街道」なる愛称がついていることで知られている。これは、かつて松下電器(現:パナソニック)がここ福島区に本拠を構えていたことに関係しており、その成功を称えてこのような掲示を行っているようだ。実際、この周辺には「松下幸之助 創業の地」なる展示も各地で行われており、その歴史とうまく絡めているようだ。でもちょっとやりすぎでは?とも思ってしまいますけどね・・・

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野田阪神本通

しかし今では松下の面影も無く、なんだか微妙な状況が漂う街へと変わってしまったようだ。商店街内の掲示にも「学生納付特例制度」に「国民年金保険料免除」・・・ もうちょっとどうにかならないものでしょうか。商店街公式のFacebookも2016年で更新止まってますし、もうちょっと頑張って、と感じざるを得ない。

一応商店街だけど・・・「大開商店街」

大開商店街

野田阪神本通商店街を抜けると、今度は「大開商店街」という商店街が続いて現れてくる。こちらの商店街は先ほどの野田阪神本通商店街よりもさらに商店街要素が薄く、お店よりも住宅の方が多く立ち並んでいる、そんな様相だ。

大開商店街

小学校の横を抜け、さらに奥へと進んでいく。もはや商店街として成立するのかもよくわからない状況だが、それっぽい照明もあるしおそらくちゃんと商店街として機能しているのだろう。

大開商店街

お店のほとんどない路地を数分歩き、ようやく商店街の中心と思われる場所へと出てきた。中心とは言うものの、それでもお店はほとんど営業しておらず、場末の路地のような状況を呈している。明らかに街の中心地からも外れているし、苦しいんでしょうね。

大開商店街

そんな大開商店街の中で唯一奮闘していたのが、こちらの「八阪温泉」さんだ(ネット上では「八坂温泉」と「八阪温泉」の名前が混在しているが、当ブログでは後者の名前を使用させていいただきます)。古くから地元の方々に愛される温泉となっており、なんでも露天風呂は最高だとのこと。今回は時間の都合で入れなかったが、今度ぜひ行こうと思った次第だ。

大開商店街

それにしても、この大開商店街、どういう訳か様々な形の照明が商店街内に混在しており、なんだかカオスな状況になってしまっている。おそらく運営を行う組合の違いからこんな状況になってしまっているのだろう。しかしこりゃ管理する側も大変だな。業者の苦労を感じずにはいられない取材班でした。

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