アーケードのあるなしに関わらず、ありとあらゆる場所に「商店街」が立ち並ぶ街、大阪。その中でも、「三大商店街」と呼ばれる商店街があることをご存じだろうか?
今回は、それらの3つの商店街、通称「大阪三大商店街」についてご紹介しようと思う。大阪の中でも特に賑わう商店街について知りたい方、人でごった返し、活気のある商店街を知りたい方、必見です!!
大阪三大商店街とは?
実は「大阪三大商店街」について、明確な定義は決まっていない。実際問題、「どこが三大商店街か」という議論は今でも行われており、様々な説が唱えられているのが現状だ。しかしその中でも最も有力なのが、
- 天神橋筋商店街
- 千林商店街
- 駒川商店街
の3つを「大阪三大商店街」とする説だ。これは大阪商工会議所「商店街を もっと元気に・おもしろく!!」というwebサイトで定義されているもので、過去に「3大商店街めぐりスタンプラリー」という企画が実際に開催されるなど、比較的現実に即したものとなっている(この他、「戎橋商店街」「心斎橋筋商店街」(心斎橋~なんばにかけて通る商店街)を「天神橋筋商店街」の代わりとして入れる説もある)。
そこで当サイトでは、先ほどあげた「天神橋筋商店街」「千林商店街」「駒川商店街」の3つを「大阪三大商店街」と定義することとし、その上でそれぞれの商店街について、特徴や見どころを書いていくこととする。
なお、この3つの商店街は全て地下鉄谷町線沿線にある。北から順に、「千林商店街・・・千林大宮」「天神橋筋商店街・・・天神橋筋六丁目、南森町、(扇町 堺筋線の駅です)」「駒川商店街・・・駒川中野」が最寄りとなっている。
地下鉄1路線だけで巡れるので、ぜひ商店街巡りをやってみてほしい。なお、商店街巡りには1日乗車券「エンジョイエコカード」や、学生限定で運賃がいつでも20%引きとなる「学生フリースタイル」などを使うのがオススメだ。
また、大阪に関する本として「大阪のトリセツ」という本が出版されている。気になった方はぜひ。
天神橋筋商店街
天神橋筋商店街は、大阪市北区にある商店街だ。天神橋一丁目から七丁目まで続く、南北2.6キロにもわたる非常に長い商店街で、「日本一長い商店街」としても有名である。その長さも手伝ってか、600店舗というものすごい数のお店が軒を連ねているのが特徴だ。この長さとお店の多さもあって、HOME’S調査「大阪府民が選ぶ好きな商店街」ランキングで第1位を獲得するなど、大阪市民のみならず、近隣の市や他県からも人の訪れる人気のある商店街となっている。
天神橋筋商店街の見どころ
天神橋筋商店街の1番の見どころは、何と言ってもその長い商店街を見ることにあるだろう。南から北までゆっくり一通り見て回るだけでも、余裕で1時間以上はかかる。その大きさと広さ、そして人の多さに圧倒されながらゆっくりと商店街を巡っていくだけで、楽しい気分になれると思う。また、この商店街は大阪天満宮への参詣道へもなっているため、参拝ついでに回ってみるのも良い。
また、「それだけではつまらない!!何かわくわくするものがほしい!!」という方には、天神橋筋六丁目駅前にある「シルク 天六店」を訪れてみることをオススメする。普通の100円ショップではあるのだが、店主さんの熱のこもった張り紙がありとあらゆる場所に貼られており、「大阪やなぁ」となること、間違いなしだ。
千林商店街
千林商店街は、大阪市旭区にある商店街である。もともとは「京街道」と呼ばれ、大阪と京都を結ぶ道の途中にあったことから発展した商店街で、ダイエーの1号店があった場所としても有名である(現在は閉店)。周辺の商店街(千林大宮商店街や今市商店街)などと一体となって大きな商店街を形成しており、知名度こそ天神橋筋商店街に劣るものの、その規模は勝るとも劣らない非常に大きな商店街となっている。
千林商店街の見どころ
千林商店街の見どころはたくさんあるが、やはり地元向けの商店街とあって、個人商店の店主さんとの会話を楽しみつつお買い物をしていくのが一番面白いところだろう。気さくで明るい店主さんも多く、「さすが大阪」と言いたくなるようなちょっと強引なところもあるのだが(笑)、楽しくショッピングできること間違いなしだ。たとえ買い物をしなくても、それぞれの個性あふれるお店を多く見ることができるため、その活況を見て回るだけでも面白いだろう。
そしてやはり、「ダイエー1号店」は見ておいて損はないだろう。現在はオーエスドラッグというドラッグストアになっており(もともとダイエーは「大栄薬局」という薬局から始まったため)、当時の面影は残っていないが、昔はこんな感じだったんだろうなぁ、と思いながら回ってみてみるだけでもその哀愁を感じることができるだろう。
ちなみに、千林にはダイエーが5店舗(!)もあったのだが、現在は1店もない。商店街の強さ、そしてダイエーの栄枯盛衰っぷりを象徴する光景である・・・。
駒川商店街
駒川商店街は、大阪市東住吉区にある商店街である。地下鉄谷町線の駒川中野駅と近鉄南大阪線の針中野駅とを結ぶようにして商店街が作られており、東西190m、南北540mの中に200軒ほどのお店が並んでいる。他の2つの商店街と異なり、大阪市の中でも南側に位置しているせいか、物価がめちゃくちゃ安いのが大きな特徴で、そのお値段に驚くこと、間違いなしだろう(業務スーパーなんかよりよっぽど安い)。
そのせいか、駒川商店街はとにかく商店街の力が強い。昔はダイエーもイズミヤもあったそうですが、商店街に負けてしまい、みんな撤退してしまったとのこと。そして現在残るのはスーパー玉出のみ・・・ 商店街の強さ、そしてスーパー玉出の力を感じるエピソードである(笑)
駒川商店街の見どころ
駒川商店街の見どころは、何と言ってもその安さにあるだろう。野菜に果物、肉に惣菜、加工食品に至るまで、ありとあらゆる商品が、チェーン店ではない、個人が運営するお店にて売られており、そのどれもが安い。「キャベツ 1玉50円」「鶏もも肉 100g53円」「焼き鳥 1本30円」・・・ どのお店が一番安いか、競わせたくなる安さで、ついつい商品に手が伸びてしまうこと間違いなしだ。
まとめ 大阪三大商店街、三種三様で超面白いです!!
いかがだっただろうか。今回は、大阪三大商店街について、それぞれの特徴と見どころについて紹介した。「天神橋筋商店街」「千林商店街」「駒川商店街」の3つの商店街から構成される大阪三大商店街は、それぞれ異なった特徴を持っており、比較しながら見てみることで、より面白くなること間違いなしだ。今度の休日に、ぜひこの3つの商店街を回ってみてはいかがだろうか。大阪の面白い部分を見れると思いますよ。
なお、遠方からの大阪訪問であれば日本旅行での予約がオススメだ。JR西日本と関係が深いこともあり、大阪に関するプランを豊富に取り揃えている。旅行会社経由で予約することで「Go To キャンペーン」が往復の交通費にも適用されるため、とてもお得に旅行することができることから、ぜひ一度日本旅行でツアーを予約して頂ければ、と思う。