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神戸市兵庫区「平野商店街」が平清盛推しすぎ&ガイドマップ充実しすぎで驚いた話

当サイトでは常々「神戸はおしゃれな街と称されるが、それは一部だけの特別なエリアだけ」ということを主張してきた。そしてその例として、これまで当サイトでは多数の商店街を特集してきた。これに関してはカテゴリー「神戸市」に多数の商店街が並んでいるので、ぜひ一緒に見て頂ければと思う。

神戸市
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平野商店街

さて、今回やってきたのは神戸市兵庫区は平野と呼ばれるエリアだ。神戸市中央区と北区とを結ぶ国道428号線(通称・有馬街道)と国道2号線の北側を並行して走っている道、通称山麓線との交差点を中心に四方に商店街が広がる場所となっている。

なお、平野エリアまでの交通アクセスはすこぶる悪い。かつてはここまで神戸市の路面電車が走っていたのだが、現在はそれがなくなり、周りを走る鉄道がなくなってしまったため、三宮駅・神戸駅・湊川公園駅から市バスに乗るか、徒歩でてくてく登っていくことになる。一応最寄りは神戸市営地下鉄西神・山手線の「大倉山」駅になるのかな。しかし大倉山駅からでも歩いて15分ほどかかるので、歩くのはおすすめしない。

平野商店街

そんな平野エリアには平野交差点を中心に商店街が広がっており、通称「平野商店街」という名前がついている。今回は、この平野商店街について、その現状をお届けすることにしていく。

レトロな雰囲気残る街並み

平野商店街

平野商店街は、国道428号線(有馬街道)平野交差点を中心に四方に展開する商店街だ。かつてはこの周辺に「福原京」なる日本の首都となる予定になった都市があったそうで、周辺には祇園神社や平清盛の邸宅である「雪見御所」という遺跡も残っており、実際このエリアに福原京があったことは間違いないようだ。

平野商店街

しかし、平清盛の栄華も今は昔。現在ではここに商店街が立地しており、現在も商店街振興組合を中心に営業を続けている。昭和23(1948)年に前身である平野商店会が発足し、それが発展する形で昭和38(1963)年に今の振興組合ができたのだそうだ。駅からかなり離れているということもあり、実にのんびりした時間が広がっている。

平野商店街

かつてはこのエリアも大きく栄えていたそうだが、この平野を終点としていた神戸市電平野線が昭和43(1968)年に廃止されて以来、ここに来る人が大きく減少し、今ではその発展も止まってしまったようだ。それに加え、客層の高齢化も著しく、この先の状況も明るいとは言えない状況だ。これに対応するかのようにこの平野商店街も「やさしいまち平野」をスローガンとして掲げ、個々のお店で「やさしい」サービスに力を入れているそうだが、これも限界があるよな・・・と感じざるを得ない。

平野商店街 カネボウサークル店

平野商店街

そしてその発展が止まったことをまるで象徴するかのように、商店街の各地で他では見られない実にレトロな風景が残っている。「メリヤス肌着」ってメリヤス編機で組んだ下着のことなんですね。初めて知りました。

平野商店街

この商店街も半分新陳代謝が止まってしまったようで、商店街のそこらにシャッターが閉まったままの風景が広がっている。そしてその上からはヤンキーによって落書きされる始末。「死人に口なし」と言いますが、「死んだお店に口なし」ってか。寂しいですね。

平野商店街

そしてこの地域の高齢化をまるで象徴しているかのように、ケアステーションの前には多数の自転車が止まっており、高齢者の方々でにぎわいを見せていた。まともにお客さんいるのがこことスーパーだけであるあたり、この地域の深刻さもよく分かるというものだ。残念かもしれないが、これが現実なんでしょうね。

平清盛を推しすぎる平野商店街

平野商店街

先ほど「かつてはこの周辺に「福原京」なる日本の首都となる予定になった都市があったそうで、周辺には祇園神社や平清盛の邸宅である「雪見御所」という遺跡も残っており、実際このエリアに福原京があったことは間違いないようだ」と述べたが、この平野商店街は「平清盛ゆかりの郷」というところに誇りを抱いているようで、至るところで彼の功績に乗っかってしまっている。この銅像もその一例だ。清盛さんも大変ですね(笑)

平野商店街

そしてその隣には「平清盛ゆかりの郷」と書かれた商店街振興組合お手製の看板が設置されている。しかも平清盛公と平野商店街に関する解説付き。ありがたい話だが、こんなところにお金使って良いのか?と疑問も感じてしまう。

平野商店街

挙句の果てには「ようこそ 平清盛ゆかりの街 ひらのへ 平野商店街」と書かれた看板まで設置されてしまっている。ちょっと他の商店街では見られない風景だ。実際有馬街道は車通りも多いし、ある種の宣伝にはなるのだろうが、路駐は禁止だし(やってる人いるけど)、止めるならコインパーキング1択になってしまうので苦しい気がしてならない。

きよもん 平野商店街

画像はゆるキャラグランプリ公式サイトより抜粋

ちなみにこの平野商店街には「きよもん」という公式キャラクターがいるのだが、これももちろん平清盛に関するキャラクターだ。平成23年からこの平野商店街で活動を行っており、最近ではゆるキャラグランプリにも出場するなど、目立つことは無いながらも着実にその活動幅を広げている。平野商店街公式サイトではきよもんに関する様々なキャラクターグッズも売っているので、良ければぜひ一度覗いてみてほしい。

ショッピングガイドが充実してて驚いた件

平野商店街 フロアマップ

なかなか不思議な状況を呈している平野商店街だが、この平野商店街では「ショッピングガイド」なるお買い物に便利なガイドマップが配布されており、商店街内のサービスステーションという場所でいつでも手に入れることができる。このショッピングガイドだが、非常に秀逸なものだった。そもそもこのような冊子を配布しない商店街が大半である中で、このようなものを作っている時点で既に感心なのだが、

このショッピングガイドは14ページにも及ぶ大作となっており、その中ではただ地図を載せるだけでなく、平野商店街内にあるお店・70店舗以上にも及ぶお店が1つ1つ写真とともに紹介されている。そしてその中で「それぞれのお店でどのようなものが提供されているのか」「定休日・営業時間はいつか」「電話番号は何か」「特徴は何か」などありとあらゆる情報がこのガイドに全て掲載されているのだ。いやー、スゴいね。今どきイ〇ンでもこんなの作りませんよ。

ちなみにショッピングガイドによると、商店街内では「うきうきポイントカード」なるカードが発行されており、商店街内でのお買い物100円ごとに1ポイント贈呈、100ポイントで「1500円分の預金」「湊山温泉の入浴券3枚(=2100円分)」「商店街イベントでの交換」に使えるそうだ。よくよく考えたら「100円で1ポイント→100ポイント貯めるには10000円分の買い物→10000円の買い物で2100円分の特典」となるので、ものすごい還元率であることがわかる。主婦のみなさん、そのへんのスーパーよりここで買い物したほうがめっさオトクでっせ。ちょっと場所は悪いかもしれんけど、ほんまエエ場所ですわ、ここ。


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