近畿兵庫県姫路市

姫路市飾磨「ジャスコ飾磨店・ジャスコシティ名店街」の渋すぎる面影を探索する

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イトーヨーカドーが北海道・東北地方からの撤退を表明するなど、近年明るい話題の少ない総合スーパー(GMS)業界。イオンが一人気を吐いている状況だが、それでもジャスコやサティを前身とするそれほど規模の大きくないスーパーは全体的に客数が伸び悩んでいる状況で、今後の予断を許さない状態となってしまっている。

ジャスコ飾磨店

さて、今回は姫路市は飾磨にやってきた。山陽姫路駅から特急で1駅というなかなか恵まれた立地にあるこの駅だが、姫路市そのものの都市圏がそれほど大きくないからか、全体的にのんびりした雰囲気の漂う場所となっている。

ジャスコ飾磨店

そんな飾磨駅からほど近い場所に、かつてジャスコとして開業したものののちに閉店の目に遭い、その後長い間建物ごと放置されている元ショッピングセンターがあるのだという。今回は、そんな飾磨駅近くに位置する「ジャスコ飾磨店・ジャスコシティ名店街」について、その様子を見ていくこととする。

いつまで残るんだ「ジャスコ飾磨店」

ジャスコ飾磨店

ジャスコ飾磨店は、兵庫県姫路市に位置する元ショッピングセンター。ジャスコ初期にあたる1971(昭和46)年に開業し、2006(平成18)年に閉店、その後建物の外観だけが放置されたまま(中は一部取り壊し済み)現在に至っている。お店自体が老朽化していたこと、近隣に同じイオングループが経営する別のショッピングモールが開業したことなのが閉店の原因として挙げられている。

ジャスコ飾磨店

一部のみ取り壊しが行われているが、なぜか中断したまま今に至っている・・・

ジャスコ飾磨店

閉店ポスターが残されていた

閉店からかなりの期間が経過したこのジャスコ飾磨店。しかし先述した通り、建物は内部のみ解体されたのだが、外観はなぜかそのまま残されており、往年の景色がそっくりそのまま残されていることもあいまってなかなかに古き良き雰囲気が残されている。今ではバカデカいモールをあちこちに建てまくっているこのイオンという企業だが、かつてのジャスコはこういった中規模店舗が主流だった。さすがに老朽化は否めないが、懐かしき過去の思い出といったところか。

ジャスコ飾磨店

 

ジャスコ飾磨店

「ジャスコ」の文字は2020年代になってから消された模様

ジャスコ飾磨店

閉店からずっと放置されていたのか、建物周辺を回るだけでも随所にジャスコ時代の跡が色濃く残されている。さすがに「ジャスコ」の文字は消されたようだが、だからといってそれで変わるかと言われると決してそんなことはなく、今も明らかに違和感のある景色がぽっこりと残された状態となってしまっている。

ジャスコ飾磨店

外からはイオン時代に作成されたと思われるものもちらほら見受けられた。「はつーか、さんじゅーにち、5ぱーせんと、おっふ」ですか。このCMも少し前は嫌というほど流れていた気がするのですが、最近はめっきり聞かなくなりました。時の流れは早いものです。

さすがに厳しいか「ジャスコシティ名店街」

ジャスコ飾磨店

ジャスコ飾磨店

ジャスコは閉店したものの、それに隣接する商店街「ジャスコシティ名店街」は今も営業を続けている。駐車場にも「名店街は営業しています」とわざわざ明記しているのが少し面白い。

ジャスコシティ名店街

ジャスコシティ名店街

とはいえ、その実情はというとこちらも相当厳しい状況。シャッターが閉まっている店舗多数、床はボロボロ、アーケードもところどころ欠けているという有様で、往年の賑わいと現在の哀しすぎる状況という2つの状況を同時に感じることができた。

ジャスコシティ名店街

ジャスコシティ名店街

こちらも建設から時間が経過し、建物の老朽化も避けられない状態。いったいいつまで残るのだろうか。ジャスコ閉店から20年ほど経過し、特にジャスコ跡地については既になぜ残っているのかどうかも分からないある意味奇跡的な施設です。訪問はお早めに・・・。

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