大阪メトロ中央線・阪神九条駅と安治川との間に位置する商店街。安治川方面では「安治川隧道」という海底トンネルを通じて西九条側と連絡しており、駅と駅との間を移動する際にお買い物することも可能。
今回は安治川隧道側より商店街の中へと入っていく。さすがに駅から距離があることもあり、このエリアまで来るとお客さんの姿もそれほど多くない。
阪神高速の高架を抜けると、立派なアーケードが目の前に出現。キララ九条商店街は安治川隧道の開通とともに出現した商店の数々から成長した商店街で、前身となる存在を含めると明治時代から続く由緒正しき商店街なのだとか。様々なものがキタやミナミに流れた今は往時の面影こそないものの、今も地元住民や根強いファンによって支えられているのだとか。
長い歴史を持つこのキララ九条商店街。しかしアーケードの設置は1996(平成8)年と意外に遅めで、当時は夜になると真っ暗な状態となってしまい、店舗側で急遽仮の照明をつけて営業を続けていたそうだ。さすが大阪商人、お客さんを呼ぶための対策には余念がない。
昔ながらの商店街らしく、商店街内では様々なキャラクターがお出迎え。星をモチーフにしたキャラクターが館内随所に設置されているほか、今や懐かしい存在となった「ナショナル坊や」、その他様々なものがズラズラと並んでおり、見ていて本当に面白い。
駅に近いエリアまで移動。こちらはさすがに人もお店の数も多い。もっとも、マクドナルドをはじめとするチェーン系店舗は多くが駅の反対側に位置する「ナインモール九条」に出店しているため、こちら側はもっぱら個人経営の店舗がメインとなっている。
キララ九条にはそれに付随する形で「祝生会」「親栄会」という2つのアーケード商店街が現在もキララ九条とは独立する形で営業を行っている。こちらはなかなかに歴史を感じる雰囲気であふれており、アーケードの状態からするに、キララ九条のアーケード設置よりも前からアーケードを作って営業を行っていたことがうかがえる。
上の写真は全て親栄会商店街の様子。それなりに営業している店舗はあるものの、店舗名を示す札が取り外された状態で営業を続けている。しかしなぜか照明はそのまま・・・ 謎ですね(笑)
祝生会商店街の様子。親栄会商店街とは異なり、全体的にシャッターの下りた店舗が目立つ。祝生会商店街と親栄会商店街の間に「フレック九条」というスーパーがあり、そのスーパーだけが孤軍奮闘している状況となっている。
商店街の地下鉄九条駅側に到着。立派なアーケードが口を開けている。歴史の長い商店街なんだし、頑張ってほしいなあ・・・