沖縄県

ゆいレール旭橋駅前「那覇オーパ」の閉店・縮小が想像以上にマズかった【2023年訪問】

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沖縄の繁華街といえば、何といっても「国際通り」。ゆいレール県庁前駅付近から1km以上にわたって続く長い長い通りの周りには多くの店舗が立ち並び、観光客を中心にいつも賑わいを見せている。戦後、焼け野原となった那覇市内で真っ先に発展を見せたことから「奇跡の1マイル」という愛称が付けられたことはあまりにも有名だが、現在の状況を見ても本当に納得しかない。

那覇オーパ1

さて、今回取り上げるのは県庁前駅から1駅移動したところにある「旭橋」駅のエリア。那覇バスターミナルを中心に数多くのビルが立ち並び、さながら「那覇のビジネス街」の様相を見せているエリアとなっている。

那覇オーパ

そんな旭橋駅の周辺に位置する再開発ビル「カフーナ旭橋」の中に、何やら非常にマズい状態に瀕している商業施設があるのだといる。今回は、そんな旭橋駅前に位置する商業施設「那覇オーパ」について、その様子を見ていくこととする。

実は2度目の出店「那覇オーパ」

那覇オーパ

那覇オーパは、沖縄県那覇市に位置する商業施設。ゆいレール旭橋周辺で行われた大規模再開発「カフーナ旭橋」のうち、A街区の2階と3階に入居している。カフーナという言葉には「幸せ」という意味があるらしく、「良い知らせが届く街、幸せが届く街でありますように」という願いが込められている模様。建物の運営は例によって第三セクターの「旭橋都市開発株式会社」によって行われている。

旧那覇オーパ

旧那覇オーパ。現在はドン・キホーテが入居している。画像はWikipediaより引用

那覇への進出は実は2度目というこの那覇オーパ。元々は那覇の中心・国際通りに店を構えていたものの、2013年に閉店。跡地には「ドン・キホーテ国際通り店」が開業し、一方で那覇オーパは現在の地に2018年に再度開業、現在に至るという経緯になっている。

那覇オーパ

「カフーナ旭橋」の新しい建物の工事においては特殊な工法も多く採用され、本州においても採用例の少ない珍しい工法も多く採用されたのだとか。なかなかにすごいものらしい。

那覇オーパ

そんな経緯を持つこの那覇オーパだが、その店内がかなりマズいことになっているのだとか。ここからは、そんな状況下にある那覇オーパの店内の様子を見ていくこととする。

縮小と撤退の続く店内

那覇オーパ

那覇オーパ及び建物の位置するカフーナ旭橋の概要について触れたところで、その内部について見ていくこととしよう。那覇オーパはカフーナ旭橋のA街区という場所に位置しており、その2~3階に入居している。

那覇オーパ

2023年訪問時の那覇オーパのテナントは上のような状況。2フロアあるものの、商業施設としての営業は1フロアのみ。3階部分はオフィスに貸し出した上で営業を続けている。

那覇オーパ

以前の那覇オーパのテナント図。2階にあるはずのダイソーが3階に記載されている。

なお、2018年の開業時は以下45軒のテナントが入居していた。2023年訪問時は14軒(+オフィス2つ)となっているので、テナント数が大きく減少しているのが容易に分かってしまう・・・。

【2階】
・コスメキッチン
・ジェラートピケ
・サマンサモスモス オタンタマン
・ビラボン
・ブリランテ
・トゥウェンティーフォーカラッツ
・アーチ ワンダーキューブ
・ブースバイフィルター
・ルピス
・ラヴィジュール
・アイスモンスター
・マックスブレナーポップアップショップ
・アイボリッシュ
・大三元
・星乃珈琲店
・マーサンミッシェル
・やんばるジェラート
・ベーカリーカフェ ティノ コパン
・ワウワウハワイアンレモネード
・ポケストップ
・ボールドーナツパーク
・ビタスムージーズ
・ロールアイスクリームファクトリー
・ライフラウンジ
・リエージュ
・スイサヴォン‐首里石鹸‐
・キキル
・ミラオーウェン
・ABCマートプレミアムステージ
・オペレッタ
・かんざしやワーゴ/北斎グラフィック
・ケルアック
・ショウダイ ピオ ナチュール
・トミーズ
・箸や万作
・パールレディ チャバー
・ポールドーナツパーク
・ロンドンコーリング
・アーチ ワンダー キューブ
・くれえるコスメティックス&ネイル
・タンボ
【3階】
・ソフトバンク ワイモバイル
・ダイソー
・エフプレミアムプラザ
・スマホ119

那覇オーパ

中の様子を見ていこう。核テナントとしては「ダイソー」や「スターバックスコーヒー」あたりだろうか。とはいえ開業当初は3階の大部分を占めていたものの現在は2階に移転の上規模縮小。スターバックスコーヒーも空席が目立っていたし、かなり苦しい状況にあるのは間違いないようだ。

那覇オーパ

那覇オーパ

那覇オーパ

規模を縮小しているこの那覇オーパだが、それでも館内には空きテナントが目立つ状況。綺麗に並べられた靴やキャラクターの姿はお見事の一言だが、いかんせん悲しさのほうが目立ってしまう。

那覇オーパ

那覇オーパ

「星乃珈琲店」は2021年6月に撤退したが、同年11月に再出店している

その他営業中のテナントも、全体的には寂しさの広がる空間が広がっている。沖縄初出店の店舗が多くあり、開業時には大きな話題を呼んだこの那覇オーパ。だが、実際にはその多くが撤退してしまう(「星乃珈琲店」は撤退後、再出店)という残念な結果に落ち着いてしまっている。旭橋は商業集積の面で県庁前~牧志エリアに完全に負けてしまっているし、仕方ないといえば仕方ないのかもしれない。

テナントを埋めるためにオフィス転換しました

那覇オーパ

2フロアで開業し、現在は1フロアに縮小の上営業を続けているこの那覇オーパ。では、縮小した1フロアはどうなったのかというと、現在もオーパ所有の上、オフィスに転換されて営業を続けている。商業施設がオフィスになるという例は多いが、オーパがオフィスになるというのはなかなかに珍しい。

那覇オーパ

とはいえ、元々は商業施設だったという事情もあり、なかなかに無理のある状態となってしまっているのもこれまた事実。館内にある2階と3階とを結ぶエスカレーターには、後付けのセキュリティドア、そして「一般の方は立ち入れません」との看板が設置されていた。悲しい、悲しすぎるぞ・・・。

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