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西陣千本商店街(ラ・ヴィタ千本) 京都西陣の代表、その今昔を見る

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京都を代表する地名の一つ「西陣」。西陣と聞いてピンと来なくても、「西陣織」の名前を聞いた人は多くいるのではないのだろうか。そんな長い歴史のある、誇り高き地名、これが「西陣」である。

西陣千本商店街

実は「西陣」という地名は今の京都には存在しないのだが、そのあまりの知名度の高さからか、現在も随所で使われているのが現状としてあるようで、京都市内を歩いていても各所で「西陣」の名前を見ることができる。

西陣千本商店街

そんな西陣というその名称だが、京都にはこの「西陣」の名称を冠した商店街というものが存在している。今回は、そんな「西陣」の名前を冠する商店街、「西陣千本商店街(ラ・ヴィタ千本)」について、その歴史と現況を見ていくこととしよう。

京都西陣の代表「西陣千本商店街(ラ・ヴィタ千本)

西陣千本商店街

西陣千本商店街(ラ・ヴィタ千本)は、京都市上京区に位置する商店街だ。京都西陣地区を代表する商店街として、鉄道の通らなくなった(詳細は後述)今に至るまで賑わいを見せている。

西陣千本商店街

画像は公式サイトより抜粋

西陣千本商店街の歴史は古く、その歴史は平安時代にまでさかのぼる。当時、平安京の中心を貫いていた朱雀大路が現在の西陣千本商店街を構成する千本通りとなっており、今もそのDNAが商店街の中へと受け継がれているらしい。

時代は大きくさかのぼり、1929(昭和4)年、路面電車がこの西陣千本商店街のある場所まで開業。当時は路面電車の終点だったこともあって非常に賑わったという。

西陣千本商店街

しかし、その路面電車も時代の流れには逆らえず、1972(昭和47)年に廃止、現在は市バスのみでアクセスできる商店街へと転換されている。市電の廃止に伴いアーケードを作った時期もあったものの、それも1994(平成6)年に街並みを一新する際に撤去、現在は比較的落ち着いた雰囲気を見せる街並みとなっている。

西陣千本商店街

商店街の中を見ていこう。商店街には60ほどのお店が連なっており、それらの多くが個人商店となっている。それぞれの規模は大きくないものの、堅実に経営を行っている、そんなお店ばかりだ。

西陣千本商店街

駅から離れていることもあってか、お世辞にも人通りの多い場所とはいえないこの西陣千本商店街だが、そうであるが故に全体的に落ち着いた雰囲気が広がっており、その西洋風に近づけたという街並みもあってか、京都とは思えない景色が全体に広がっている。なんだか京都というより神戸に近い気がするんですが、気のせいでしょうか。

西陣千本商店街

そんな商店街の一角、北野商店街との角にある「すき家」の入る建物には、いかにも時代の流れを感じさせる時計台が・・・。本「京都 まちかど遺産めぐり」によると、この時計台は建築年こそわからないものの、どうやら大正から昭和初期に建てられたもの、とのこと。歴史の長さを感じさせる素晴らしい景色が、そこにはありました。

街灯に付属する観光案内

観光客こそあまり来ないエリアに位置するものの、その歴史の長さとお店の多さから一定の人出を見せる西陣千本商店街。

西陣千本商店街

そんな西陣千本商店街には、上の写真のようなうんちくというのか、観光案内というのか、うんちくというのかよく分からない看板が街灯に付属する形で設置されている。しかしこれがなかなか面白い。

西陣千本商店街

一応これには「史蹟めぐり」という名称がつけられているのだが、どう考えても史蹟とは言えないものが多数掲載されているのだ。先ほどの「北野天満宮」は相当良いほうで、

西陣千本商店街

西陣千本商店街

「一条通」「笹屋町通」など、なぜか道に関する表示が圧倒的に多いのだ。公式ホームページでも「観光スポット」と称して西陣千本商店街周辺の寺社仏閣を何十件も紹介しているのにも関わらず、だ。なぜこれらの神社やお寺よりもただの道路を優先しているのか、非常に理解に苦しむ・・・。

あ、この表示自体は非常に面白いんで、よければ実際に行ってみていろいろ見て回ると楽しいですよ~!!

※追記 タイトルにある「ラ・ヴィタ千本」の名称ですが、商店街内のシャッターアートでのみ存在が確認できました。どうやらあまり使われてないみたい・・・

西陣千本商店街

西陣千本商店街

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