近畿神戸市兵庫県

三宮阪急楽天地 高架下なのに2階にある商店街の謎を読み解く。

兵庫県神戸市の中心・三宮周辺にはJR・阪急・阪神・地下鉄・それにポートライナーと、実に多種多様な鉄道が乗り入れており、そんなこともあってか、駅周辺の通路網はとにかく複雑さを極めている。その複雑さは神戸市民でも全てを把握できないほどで、近年では再開発計画が進んでいることもあり、取材班も訪問のたびに良い意味で驚かされている。

三宮阪急楽天地

写真は神戸三宮阪急ビル開業前に撮影(現在は仮囲いが外されています)

さて、今回やってきたのは阪急神戸三宮駅西口である。かつては阪急らしくない昭和な風景の漂っていたこの阪急神戸三宮駅だが、最近では「神戸三宮阪急ビル」なる高層ビルが建設され、それに伴ってこの西口改札前もこれまでの昭和感はどこへ行ったのかと言いたくなるほどキレイになってしまっている。それに伴い、この周辺の集合場所として有名だったマクドナルド、通称「西マク」が閉店し、「Kobe new world」なる、なんだかレストランなのか何なのかよくわからないスポットがオープンしているそうだが、いったい待ち合わせするときはなんて呼ぶことになるんですかね。「ニューワールド前」だなんて呼ぶんですかね、知らんけど。

<神戸三宮阪急ビルについてはコチラ>

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阪急三宮楽天地入口

そんな阪急三宮駅西口改札の横に、ほとんど誰も通らない謎の上り階段があるのをご存じだろうか。そのとなり、三宮センター街やピアザ神戸、そして元町方面へと抜ける入口へは多くの人通りがあるはずにも関わらず、当の上り階段には誰ひとりとして入っていく人がいないのだ。

<ピアザ神戸についてはコチラ>

神戸・三宮「ピアザ神戸」で潰れまってるお店と狭すぎる通路を見物する。
兵庫県を代表する繁華街、三宮がいろいろとマズいことになっている、ということを当編集部ではこれまで何度もお伝えした。1995年の阪神・淡路大震災から今年(2021年)で26年目に入る...

では、この謎の入口は一体どこへつながっているのか。ここまでお読みの方ならもうご存じであろう。そう、この階段こそが今回ご紹介する「三宮阪急楽天地」への入口にあたるのだ。今回は、そんな「三宮阪急楽天地」の様子についてご紹介する。

高架下なのに2階にある商店街、その神髄とは

阪急三宮楽天地

さて、階段を上ってきた。ここで阪急らしいレトロ調の通路が終わり、いかにも昭和っぽい古臭い色をした通路に出る。同じ「阪急」なのになぜこんなにも違いが出るのかというと、ここから先の通路はJRの高架下になるからだ。JRの高架下にあるのに「阪急」・・・阪急のブランド力を感じる瞬間だ。ちなみに「楽天地」という名前は「阪急」とセットで使われることが多く、もともとはここから2駅隣の王子公園駅に楽天地という名前が使われていたのが始まりなのだそうだ。現在では梅田にも「梅田楽天地ビル」なるものが所在しており、何かしらのつながりがあることは間違いない。

三宮阪急楽天地

そんな三宮阪急楽天地の合言葉は「食らく」「買らく」「遊らく」だそうですよ、奥さん。楽しそうな世の中で何よりです。

三宮阪急楽天地

さて、角を曲がって先に進もうとしましたが・・・あぁ、これは良くないパターンですね。三宮の中心地にあることは間違いない事実なのだが、明らかに人の目に付きづらく立地面で劣ること、そして神戸市全体が落ち目にあることもあってか、非常に寂しい風景が広がっている。

三宮阪急楽天地

この三宮阪急楽天地だが、一度歩いてみれば分かる通り、微妙に段差がついている。ずっと段差が続いているのならばこれでも別に良いのだが、しばらく歩くごとに1段ずつ段差があるため非常に歩きにくい。本当はスロープにするべきなのだろうが、そうすると今度は逆にお店が営業しづらくなるし、それはそれで大変なのだろう。場末の商店街にありがちな光景だが、なんだかどうにかならないのかな、これ。

三宮阪急楽天地

どうやらここも三宮駅周辺再開発の波に飲まれているようで、訪問当時も各所で工事が行われていた。しかしずいぶん狭いな、おいおい。通路の横幅も狭いのだが、それとともに天井がとにかく低く、しかも設備が古くなっているためものすごく閉塞感を感じてしまう。昨今流行りの「吹き抜けのある明るいショッピングセンター」とは何もかもが違うため、若いカップルなんかはもはや困惑してしまうだろう。あ、そんな人は来ないか。

三宮阪急楽天地 長野屋

そうこうしているうちに、この三宮阪急楽天地で最も有名なお店、「信そば 長野屋」さんの前にたどり着いた。看板にも書いてある通り「カレーそば」の有名なお店で、850円と安くはない値段設定ではあるものの、他では食べることのできない独特の料理が食べられるそうだ。今度行ってみよう。

三宮阪急楽天地

そんな蕎麦屋の隣にもいかにも和風な外観をしたお店が軒を連ねていた。こちらは何のお店なのか、と思いきや・・・

三宮阪急楽天地 阪急阪神クリーンサービス

なんと清掃会社の事務所だった。阪急阪神HD系列の会社らしいが、いったいこの商店街はどこの所有物なんだ?JRの高架下にある「三宮阪急楽天地」、阪急阪神の系列会社が入居・・・ 本当によくわからないぞ(´・ω・`)

三宮阪急楽天地

三宮阪急楽天地

楽天地の東端までやってきた。さすがにここまで来るとJRや阪神に近いということもあり、そこそこお店も営業している。とはいえ、営業中の店舗は居酒屋に英会話教室、囲碁クラブと、なんだか地方の駅前のような雰囲気だ。都会らしいせかせかした雰囲気はここでは一切感じられず、実にのんびりした時間が流れている。良いのか悪いのか・・・

三宮阪急楽天地 東端階段

東端の階段を降り、地上へと戻ってきた。階段を降りると、そこはJRの高架と阪急の高架に挟まれた飲み屋街だ。最近では神戸三宮阪急ビルの開業により阪急側がいくぶんキレイになったが、見た目は変わってもそこは飲み屋街なのである。しかし「さんらく」の看板は新しくしないんでしょうかね。いくらJR側とはいえこれじゃあ印象悪いでしょ・・・

三宮阪急楽天地 フロアガイド

入口の横には、三宮阪急楽天地のフロアガイドが掲載されていた。これを見れば分かる通り、かなりのテナントが撤退してしまったことがわかる。どうせならここも神戸三宮阪急ビルと同様、リノベーションして生き返らせてほしいんですが、どうにかならないものですがね、阪急電鉄さん。

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