大阪府内に数多く位置する「商店街」。これは大阪市に隣接する守口市も例外ではなく、守口市内にも数多くのアーケード商店街が位置し、現在に至るまでその状況を維持し続けている。今回は、その中でも土居地区にあるアーケード商店街について詳しく見ていくこととする。
土居地区の商店街に関するざっくりとした説明
赤:京阪商店街
青:京阪東通商店街
緑:旭通商店街
オレンジ:土居商店街(ポポラーレ土居)
土居地区のアーケード商店街は上の図の通り、4つのエリアにて構成されている。南北・東西の2種類のエリアで構成されていると思いがちだが、実際はお互いに交わる場所にて区分されており、4つの商店街に区分されている。その他、アーケードのない種々雑多な商店街が周辺に数多く位置しており、なかなかにカオスな状況となっている。
そして、それぞれが独立した振興組合を持っており、それぞれが独自の工夫を凝らしてお客さん集めに取り組んでいるのが現状だ。ここからは、そんな土居地区の4種類のアーケード商店街について、その様子を詳しく見ていくこととしよう。
地下鉄至近!なのに名称は「京阪商店街」
アーケードエリア西部に位置するのが「京阪商店街」(地図内赤色)。地下鉄谷町線・今里筋線「太子橋今市」駅から至近の場所に位置しており、駅からのアクセスも比較的良い場所にある。
中の様子はこんな感じ。約200mほどのそこそこ規模のある商店街だが、全体的にお店の数は多くない。核店舗としてかつてはアーケード内にスーパー「アカシヤ守口店」があったが、2020年3月をもって閉店、核店舗を失った商店街は動きも少なくなり、現在は駅に近い西側のエリアを中心にシャッターの目立つ状況となってしまっている。核店舗の無くなった中、どう営業を行っていくのか今後に注目だ。
名前がややこしい「京阪東通商店街」
京阪商店街を抜けた先、土居地区の東側に位置する商店街。2021年にアーケード入口の看板が一新され、京都と大阪の間を結ぶ「京街道」をモチーフとした美しい絵のついた商店街へと生まれ変わった。
こちらは先ほどの京阪商店街に比べると店舗数・人通りも多め。日常使いのお店が多く並んでおり、普段の生活については人通り完結しそう。
商店街内には最近流行りのストリートピアノも設置。屋外にそのまま設置するのではなく、少し入った屋根のある場所に設置するあたり、心当たりが感じられる。商店街はどこも厳しい状況になっているのは否めないが、こういった工夫を凝らす商店街には期待しか感じられない。
国道1号至近「旭通商店街」
土居地区北側エリアに位置する商店街。「通旭」という巨大な漢字の書かれた看板が目立つ商店街となっている。
中の様子はこんな感じ。日光がダイレクトに差し込む構造はお見事の一言。毎年ゴールデンウィーク頃に鯉のぼりを掲げるのが恒例となっており、晴れの日となれば鯉の群れがキラキラと輝く姿が広がるであろうことは想像に難くない。近年はオシャレな店舗もちょこちょこと進出しており、新陳代謝が生まれていることがうかがえる。
ということで少しばかり駄菓子を買ってきました。最近では駄菓子がどんどん値上げして経営が苦しいという話も時折聞きますが、その中で営業を続けて頂けてありがたい限りです。
愛称がかわいい「土居商店街(ポポラーレ土居)」
京阪電車土居駅の目の前に位置する商店街。一応「土居商店街」が正式名称となっているようだが、土居商店街という名称は土居地区の商店街全般を指すようで、この商店街はもっぱら「ポポラーレ土居」という愛称で呼ばれている。
中の様子はこんなところ。写真内にあるパチンコ屋は2023年9月をもって閉店。すぐ隣にもう1軒パチンコ屋があったようだが、こちらも2022年に閉店しており、2年連続でパチンコ屋が閉店するというなかなかに苦しい状況となっている。旧道らしくこのあたりでは珍しいクネクネとした形となっており、店舗数はそれほど多くないもののその少々複雑で冒険感のある街並みから意外に寂しさは感じない。
「まいどおおきに」。良い言葉だ。最近は大型チェーンの進出により「まいど」「おおきに」という単語もあまり聞かなくなった気がする。記事読んでくれて「まいどおおきに」。今後ともよろしゅうお願いいたします。