神戸市兵庫県近畿

兵庫区「新開地本通り商店街」に、神戸一の繁華街の面影を見た

先日の記事で、新開地と湊川とを結ぶアーケード商店街、「新開地商店街」について特集をした。

新開地商店街 パチンコ屋だらけの商店街に神戸の闇を感じた。【兵庫区】
「おしゃれ」という良いイメージばかりが先行する神戸市だが、だからといって全てのエリアが小綺麗であるわけではないということは前回の記事でも述べたとおりである。 <前回の記事> ...

この記事内で、「新開地商店街はパチンコ屋ばかりが並んでおり、完全に男の街と化してしまっている」というコメントを行った。「東の浅草、西の新開地」と呼ばれたその面影は一体どこへ行ってしまったのか、とでも言いたくなってしまうような酷い有様だったことを今も覚えている。

新開地本通商店街

そんな新開地商店街のアーケード街を抜けた先には「新開地本通り商店街」なる商店街が存在し、かつて新開地にあった多くの娯楽が今も規模は小さくなりながらも現存しているのだというのだ。今回は、そんな新開地商店街のその先にある商店街、「新開地本通り商店街」の実情をお送りしようと思う。

本来の「新開地」の残る街・新開地本通り

新開地本通り商店街は、新開地商店街と国道28号線を挟んだ南側に位置する商店街だ。神戸高速鉄道・新開地駅と直結している(商店街内に出口がある)ほか、メトロこうべという地下街を通じて神戸高速鉄道・高速神戸駅、さらにその先のJR神戸駅やハーバーランドの再開発エリアにも接続している。すいません、このエリアの地下街は広すぎて網羅しきれません(笑)

新開地本通り商店街

そんな新開地本通り商店街はこちらの特徴的なアーケードから始まる。芸術の街・新開地らしいといえば新開地らしいが、なんだか維持管理が大変そうだな、とも感じてしまう。

新開地商店街アーケード入口

ちなみに新開地商店街のアーケードにはこんなファンシーなものが使われている。この時点でもうお察しなんですが、とりあず中へと入っていきましょう。

新開地本通り商店街

この新開地本通り商店街といえど、アーケード内に関してはまだまだ男の街・新開地という面影が深く残っているようで、中に入っている店舗もパチンコ屋や居酒屋等、明らかに「?」と感じざるを得ない様相を呈している。ここを抜けた先に芸術の街がありますよ、と言われても分からないよ、うん。

新開地本通り商店街

(※先ほどとは別の写真です)

しかしこのアーケードはものの数十メートルですぐに終わり、その先ではいかにもな普通の商店街が広がっている。

新開地本通り商店街

その先の商店街はこのような感じ。この街路には「チャップリンストリート」なる愛称がつけられており、なんでもかつてチャップリンがこの道を通ったことからこの名前が付けられているのだという。その名前にふさわしく、道路上には通常のアスファルトではなく石畳が使われており、高級感を演出しているほか、芸術の街らしい厳かな雰囲気を醸し出している。それに加え、道路上には適度なカーブがつけられており、車側からするとスピードを出せず嫌な状態となっているが、逆に歩行者側からすると安全な状態が保たれ、落ち着いて通行・横断することができる。実に神戸らしい景色だ。

新開地本通り商店街 神戸アートビレッジセンター

そんな新開地本通り商店街沿いには、新開地再生を目的に平成8(1996)年にオープンした、映画や劇場・多目的ホール等を備えた複合文化施設「神戸アートビレッジセンター」や、

新開地本通り商店街 新開地劇場

大衆演劇を専門で行う劇場「新開地劇場」、

新開地本通り商店街 シネマ神戸

昭和32年から場所を変え名前を変え営業を続ける映画館「シネマ神戸」などがあり、芸術の街として東京・浅草と肩を並べていたかつての新開地の栄光が今も残っているようだ。残念ながら今の浅草とは比べものにならないほど小規模なものとなってしまいましたが。

新開地本通り商店街

新開地本通り内にある地図も、明らかに映画を意識した構成をしており、街の特徴が如実に表れている。こんなところから歴史がわかるから本当に面白い。

新開地本通り商店街

芸術の街と呼ばれることの多いこの新開地だが、現在ではパチンコ屋に代表されるように様々な「男向け」の施設が存在しており、その面影はこの新開地本通り商店街にも残っている。平成11(1999)年にオープンした6階建ての大型競艇場外発売場「ポートピア神戸新開地」や、

新開地本通り商店街 三和ホテル

かつてあった神戸ドヤ街唯一の生き残りである「三和ホテル」が今も現役で営業を続けていた。1泊1,100円からと、非常に安く泊まれるそうですよ。

BIGMAN 新開地本通り商店街

新開地本通りの南端には「BIGMAN」なる巨大なシンボルアーケードが設置されていた。このアーケードはかつてこの地を訪問したチャップリンが防止をかぶった姿を模して作っており、この場所が非常に著名であったことを今に残すモニュメントとなっている。残念ながら、この商店街の南側は鉄道の駅と接続していなおらず、その関係でこの場所の人通りは決して多くないが、この街の歴史の深さを示す貴重な存在となっている。

新開地駅

しかしこの新開地という場所、今では神戸松竹劇場や聚楽館といった著名な映画館は閉鎖、パチンコ屋と風俗店ばかりが並ぶ雰囲気の良くない街へと変わってしまった。この新開地本通り商店街はまだ良い方だが、先ほども掲載した新開地商店街や湊川のエリアを見ればこの現状がよくわかると思う。実際問題、映画村も神戸じゃなくて京都(太秦)にあるしね。こういう街も確かに必要なんだろうが、新開地ほどの栄華を誇った街がこうもなってしまうのを見ると、私なんか寂しくなってしまうんですが、皆さんはどう思いますか。


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