近畿兵庫県神戸市

ティオ舞子 20世紀と21世紀が混合!?する再開発ビル【意外とテナント充実】

※本ページにはプロモーションが含まれております。

兵庫県神戸市の西の端に位置する「舞子」。明石海峡大橋の本州側の玄関地として知られるこのエリアには、JR・山陽電車がそれぞれ駅を設置しているほか、橋上に「高速舞子」なる高速バスのバス停が設置されており、神戸・播磨地方から四国へと向かう際のルートの一つとして現在も重要な役割を担い続けている。ティオ舞子そんな舞子の中心にあたるJR舞子駅・山陽舞子公園駅の駅前には、2つの駅を接続するかのように、「ティオ舞子(Tio舞子)」という再開発ビルが建設されており、明石海峡大橋に便乗する形(笑)で現在も営業を続けている。今回は、そんな舞子駅前に位置する再開発ビル「ティオ舞子」について、その様子を見ていくとしよう。

舞子駅前第一種市街地再開発「ティオ舞子」

ティオ舞子ティオ舞子は、JR舞子駅・山陽舞子公園駅前に位置する再開発ビル。舞子駅前第一種市街地再開発事業により2001(平成13)年3月にオープンした。例によって運営は神戸市傘下の第三セクター「神戸住環境整備公社」によって行われている。行政主導というその経緯からか、再開発ビルではあるものの、神戸市商店街連合会でもその存在が紹介されているのが面白い。

ティオ舞子

写真は国土地理院地図より引用

現在でこそ四国と近畿との一大結節点となっているこの舞子だが、元々舞子エリアは垂水や明石などと比べると規模の小さな場所となっており、今では停車するJRの快速電車や山陽の直通特急・特急が通過するような駅だったようだ。実際、地図で確認して見ても比較的駅周辺に家が少なく、それほど重要な場所ではなかったということがうかがえる。それが明石海峡大橋ができてからというもの、JRも山陽電車も優等電車を停車させはじめ、再開発ビルを整備・・・ 明石海峡大橋、効果てきめんすぎる。ティオ舞子ティオ舞子この明石海峡大橋を資源として使おうという気概はどうやらこのティオ舞子にもあるようで、施設内に「オアシス広場」なる展望広場が整備、対岸にある淡路島まで及ぶ雄大な景色を楽しめるようになっている。お役所とはいえど、さすがにこのあたりは抜かりないですね(笑)

本当に2001年開業?

2001年開業とは思えない内部

ティオ舞子ティオ舞子の概要と歴史について軽く触れたところで、その中身を見ていくとしよう。駅と駅の間に挟まれた立地ということもあり、自転車やクルマでの訪問にはやや難があるこのティオ舞子。しかしそれでもスーパーや郵便局といった基本的な店舗はそろっており、なかなか使いやすいものがありそうだ。ティオ舞子2022年3月訪問時のテナントはこんな感じ(最新のショップ内容は公式サイトからどうぞ)。1~3Fが専門店、4,5Fが神戸新聞系列の文化センター、6,7Fがレストランという内容。ただ実際はレストランも下層階に集中しており、6階や7階にあるレストランはわずかに1店舗のみだった。「レストランデッキ」とは??ティオ舞子ティオ舞子中の様子を見て回る。線路・線路・明石海峡大橋という形で周辺を完全にさえぎられてしまっているせいか、内部は決して広いとは言えないのが現状。そしてそのせいか、はたまた床のタイルや天井のせいなのか、絶妙に古臭い景色が広がっている。

ティオ舞子そしてその極めつけが、この館内随所にあるこの垂れ幕だろう。妙に色が飛んだティオ舞子の全景写真に、「Life is Viewtifull」というこれまた不思議な英語の書かれた垂れ幕。一応小さい文字で、

Viewtifullは、眺めや景色の【View】と、楽しい【Beautiful】、ぎっしり詰まった【Full】を組み合わせた造語です。

という説明がなされているが、すみません、よく分かりません。ティオ舞子ティオ舞子しかし、そんな古臭さばかりを感じるエリアがある一方で、対称模様が妙に美しい階段があったり、なぜか微妙に高級感を感じるエレベーターがあったりするなど、不思議とアンバランスな場所があるのがこれまたいかにもお役所らしい。ティオ舞子そして6階と7階のレストランフロアには、2つのフロアを整備するような形で専用の階段がわざわざ設けられていた。実際は「医療」「保育」「レストラン」というとてもレストランフロアとはいえない構成になってしまっているが、この訳わからん感じが最高に面白い。どうやらこの不思議すぎる状況は一部の方々にウケているようで、実際にTwitterで検索したところ「Tio舞子が刺さるオタクは多いはず」と書かれたツイートを見ることができた。何だか訳わからん状況になってしまっていますが、それが意外なところに刺さるんですよね。分かります分かります。

意外とテナント充実、でもそれが分かりにくい・・・

ティオ舞子施設こそ意味不明な状況となってしまっているのが否めないこのティオ舞子。しかし、前述したようにスーパーマーケットや郵便局といった基本的な店舗は一通り網羅されており、再開発前の状況を考えるとこれは大躍進といえるのではなかろうか。ティオ舞子ティオ舞子そして驚いたことに、館内には100円ショップや書店まで出店していた。近年店舗数が激増している100円ショップはともかくとして、Amazonなどに押されて閉店の相次ぐ書店まであるのには驚いた。ちなみにこの書店、周辺でもかなり古くから営業している大型書店に入るそうですね。非常に喜ばしいことです。ティオ舞子しかし、一番の問題はこれらの充実するテナント群が駅前に掲示されている看板にほとんど掲載されていないことだろう。本屋や郵便局こそあるものの、スーパーや100円ショップの存在が分からなくなってしまっており、少々近寄りがたい雰囲気となってしまっているのが否めない。これでは四国と近畿を移動する観光客も来ませんよね・・・。

タイトルとURLをコピーしました