四国徳島県

元徳島そごう・徳島市「徳島駅前アミコ」が直面する、苦しすぎる現状を見物する。

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絶妙に残る元そごうと元専門店街との格差。

徳島駅前アミコ フロアガイド

先ほども書いた通り、徳島駅前再開発ビルアミコビルは2019年のそごう閉店までは「そごう徳島店」「アミコ専門店街」「スマイルホテル徳島」の3つの施設から主に構成されており、現在の東館にあたるエリアをそごうが、西館にあたるエリアの低層階を専門店街が、そして高層階にあたるエリアをホテルが占め、その間を縫うようにして公民館やオフィス等が入居する、という形態を取っている。

徳島駅前アミコ 専門店街 エスカレーター前

そんな徳島駅前再開発ビルアミコビルだが、元々百貨店として営業していた東館側と元々ショッピングセンターとして営業していた西館側とを一体して営業するなんて難しい話で、内装から何から違うから大変だ。開放的で吹き抜けも存在する西館側、それに対して百貨店の高級で閉鎖的な雰囲気を残す東側。これを統合するには相当大がかりな改装が必要になってくるのだろうが、財政的にもさすがに厳しいか。

徳島駅前アミコ

やはり元百貨店だったスペースの巨大なテナントを埋め、お店を出店させるというのは管理組合側にとっても難しいことだったようで、現在では一部スペースでは服の展示が行われている。エスカレーターから商業施設の集まるエリア全てでこの調子だから、どれだけ苦労しているかがお分かりだろう。それにしても、天井についている照明がもう完全に百貨店のそれなんですが、これは更新する気ないんですかね・・・

徳島駅前アミコ 専門店街

地方の衰退激しい今だが、それは徳島も例外ではないようで、郊外にイオンやゆめタウンといった大型商業施設が進出したこともあり、ここも苦境に立たされている。一応まだお店が入っているあたり、それなりにお客さんは来るのだろうがこんなスカスカじゃギリギリでしょうね。もうちょっと頑張ってくれよ。

アミコ食品館

気を取り直して、地下の食品館へと向かおう。地下食品館への専用入口が存在するのは多くの百貨店で見られるものだが、これはかつて食品売り場の営業時間が他の売り場と比べて遅くまでやっていたために作られたものなのだそうだ。それにしても、そんな食品売り場のためだけにエスカレーターを作ってしまうあたり、さすがそごうだと感じざるを得ない。あと、アミコの看板の左側、明らかに不自然な空白が存在するんですがそごうマークでもあったんですかねぇ。

徳島駅前アミコ 食品売り場

食品売り場へとやってきた。ここは他の売り場に比べればお客さんはいるものの、なんだかものすごくガラーンとした印象だ。そごう撤退とともに多くのお店が撤退してしまったのだろうか。いずれにせよ、かつての栄華は皆無である。

徳島駅前アミコ 食品売り場

現在ではあまりにもスカスカになってしまっているのを運営側も危惧しているのか、現在は改装工事がいたるところで行われており、未来を見据えた大改造の真っ最中となっている。それでどうなるかは未知数ですが。

徳島駅前アミコ 食品売り場

スーパーマーケットもちゃんと営業中。かつては「ザ・ガーデン自由が丘」あたりでも営業しているのだろうが、現在では「生鮮市場」なる地元のスーパーマーケットが入居している。それにしてもスッカスカだなおい。もう12時、昼時だというのにこの人出。核テナントですらこの調子なのだから、テナントが入らないのも納得だ。それにしてもこんなガラッガラのスーパー、人生で初めて見たぞおいおい・・・。

徳島駅前アミコ パチンコ屋

そんな元百貨店の駅側には、パチンコ屋が入居していた。大理石の輝く美しい床、壁。そしてそこに朗々と響き渡るパチンコやスロットの騒音。そんな悲しい状況に、悶々とする取材班の姿が、そこにはあった。

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