先日、横浜市中区に存在した巨大商業施設「マイカル本牧」の歴史とその現状について1つ1つ、その記事を投稿した。
そんなマイカル本牧についてだが、先日の記事でただ1棟、上記の記事で取り上げることのなかった商業施設「ベイタウン本牧5番街」を今回は紹介する。
元・マイカル本牧5番街「ベイタウン本牧5番街」
ベイタウン本牧5番街は、横浜市中区にある商業施設だ。巨大商業施設「マイカル本牧」の5番街として1989年に開業した。当初からマイカル本牧最大の建物として機能しており、マイカル自身が2001年に経営破綻した後も2005年まで営業を続けていた。
2005年秋に閉鎖されたのち、しばらくの間放置されていたこのマイカル本牧5番街。しかし、2010年10月、レンタルビデオ「ゲオ」の不動産業者「ゲオエステート（現在はゲオグループを離れ、会社名も変更）」のもと、「ベイタウン本牧5番街」として再オープン。現在に至っている。
ベイタウン本牧5番街、その庶民的すぎる内部とは
軽く施設概要について触れたところで、さっそく中へと入っていこう。「BAYTOWN HONMOKU 5」のアルファベットがシャレオツな雰囲気で掲げられており、マイカル本牧のテーマである「スペイン風」の建築もあいまって非常に美しい。
訪問当時のテナントはこんな感じ（現在のテナントはコチラからご確認ください）。サイゼリヤにダイソー、はま寿司、SHOE-PLAZAなど、スペイン風の風貌とは180度異なる、実に庶民的なテナントが広がっている。取材班が訪問した範囲内では、これ以外にドラッグストアの「ウエルシア」やスーパーの「スマイル・ワン」あたりもあるからなおさらだ。
中を回っていこう。元々マイカルの一部として開業したからか、外だけでなく中も綺麗に整備されており、買い物をしていて気持ちが良い。このあたりは他のショッピングモールにも見習ってもらいたいところだ。それにしても、再オープン時にお店の区割りを変えたからか、床のタイルと店の割り当てが全く合っていないんですが、これは大丈夫なんでしょうか・・・。
階を上がっていこう。全体的には違和感が残っているが、全体的にまとまりのあるテナント構成にはなっている。
全体的に埋まっていないテナントもポツポツと残っているようで、あまりショッピングセンターらしくない場所も中には広がっている。しかしこの場所、めちゃめちゃ面積狭いんですが、どんなテナントが入っているのでしょうか。気になって仕方ありません。
とはいえ、やはり時折明らかこじつけ感のある場所もかなり残っており、普通のフロアの中に突如としてペットショップへつながる階段が設置されてしまっているだとか、
「開放厳禁」と書かれている扉がご丁寧に開放されており、裏のエレベーターが丸見えになっているだとか（注：お客さん向けエレベーターは別に用意されています）、
巨大な吹きぬけの中央にドーンとゲームセンターが設置されてしまっているなど、実に不思議な光景も一部広がってしまっている。おかげさまで館内中にゲーム機の騒音が鳴り響きまくってるんですが・・・
ちなみにその様子を上から撮影するとこんな感じ。こんな写真を撮っている間にもゲーム機の音がジャンジャカジャンジャカ鳴っているんですが、こんなんじゃ落ち着いて買い物をするのも一苦労ですわ（笑）
1階へと戻ってきた。ベイタウン本牧5番街の1階には「中庭」と呼ぶべきなのか「路地裏」と呼ぶべきなのかよく分からない謎の空間が広がっている。同じ地上階同士を結ぶ場所であるのにも関わらず、なぜか階段を登らされるという不思議な場所がそこにはあった。
別の出口からベイタウン本牧5番街を見つめる。マイカルの抱いた夢、そこは今や庶民の味方の並ぶテナントビルとして、別の意味で繁栄していました。これで良いのか悪いのか・・・
