日本に数多く存在する「学園都市」。一部、学園都市と名乗るには程遠い状態となっている場所もあるものの、大学を中心に研究機関が数多く集積し、少子高齢化進む日本では珍しい「若者であふれる」光景を見ることができるのが特徴だ。最近では新型感染症の影響で大学に来る人の数が大きく減少し、かなりの損害を被るところもあったようだが、これも目下以前の状態へと復旧中。若者集まる場所が復活することを願うばかりである。
さて、今回はそんな学園都市の一つ・神戸研究学園都市へとやってきた。付近を走る地下鉄の駅名はずばり「学園都市」。周辺にも数多くの大学が立地しており、ずばり学園都市という様相を呈している。
そんな地下鉄学園都市駅の駅前には、学園都市という街にふさわしい商業施設が立地している。その名も「キャンパススクエア」。今回は、このキャンパススクエアについて、その様子を見ていくとする。
学園都市の中心施設「キャンパススクエア」
キャンパススクエアは、神戸市西区にある商業施設だ。神戸市営地下鉄西神・山手線学園都市駅の駅前に立地。運営は神戸市が大半を出資する第三セクター「こうべ未来都市機構(旧・OMこうべ)」によって行われている。
「キャンパススクエア」という名前は、その名前から想像できる通り、学園都市というエリアに立地していること、周辺に大学が立地していることに由来している。まあキャンパススクエア開業当時は今と違い大学なんてほとんどなかったようですが(神戸市外国語大学のみ立地)。
なお「キャンパススクエア」というその名称だが、実際には統一されていない模様。「キャンパススクウェア」と書かれていたり、「キャンパススクェア(「エ」が小さい)」と書かれていたりするなど、実に様々な表記を見ることが出来た。実に不思議な話ですね(笑)
アウトレットのような美しい外観・庶民的な内部
キャンパススクエアの概要について触れたところで、その詳細に入っていくとしよう。施設の中へと入っていくと、西洋風に塗装された施設がお出迎え。それっぽい塔までくっついており、まるでどこかのアウトレットを思い起こさせる。このあたりは名谷駅前の「須磨パティオ」に似たものを感じる。
より近い場所からその様子をうかがう。学生街にあることもあり、すき家やケンタッキーフライドチキンなど、若者向けのお店ばかりなのはご愛敬か。なんだか外観と店舗のアンバランスさが否めない。北海道の「千歳アウトレットモール・レラ」も相当でしたけどね。
キャンパススクエアの建物の隣には「ユニバ―ドーム」なる広場も整備されており、その風格を感じさせる。西神南「セリオ」の広場もすごかったが、それに勝るとも劣らない様子を見て取れた。なおこのドームは元々1985(昭和60)年、ユニバーシアード神戸大会が行われた際に整備されたもので、実際に表彰式を行う際に使われたのだそうだ。
なおこのユニバ―ドームなる施設、あるnoteによると「宇宙のエネルギーが降りてくる」そうなんですが・・・ 真偽のほどはよく分かりません(笑)
館内へと駒を進めていこう。館内は本館・北館・東館・書籍館の4つに分かれているが、本館と北館はほとんど一体化しており、実質的には3つの建物で構成されているといっても差し支えない。
本館の館内を見ていく。全体的にチェーン店中心に構成ではあるものの、大学生が多いという土地柄を考慮してか、チェーン系飲食店が多くを占めているのが非常に面白い。やや極端なテナント構成となっていることは否めないが、これはこれでアリなのではなかろうか。
全体的にチェーン店の多いこのキャンパススクエア。とはいえ、八百屋や肉屋、魚屋といった店舗も普通に入居している。なんだか随分と違和感のある光景だが、いろいろとカオス感があって結構面白い。
本館の次は東館へ。東館には飲食店や病院・カルチャーセンターなどが入居。中は意外と狭かった・・・。
東館・書籍館も一応見たが、こちらは特に可もなく不可もなく。正直見どころはなかったです(笑)
しかしこのドーム、とんでもない場所だな。学生が完全に戻るのはまだまだ先のことになりそうだが、本当に持ちこたえてほしい限りですね。