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須磨パティオ 須磨区最大規模の商業施設、その充実っぷりに驚いた件

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神戸市須磨区というと、須磨の海や須磨海浜水族園に代表されるように「海」の印象がどこまでも拭えないが、実際は板宿などの旧市街地や妙法寺といった新興ニュータウンのエリアも含めて「須磨区」を形成しており、実に多種多様な景色を見ることが出来るのが特徴だ。

須磨パティオ

さて、今回は須磨区を構成するエリアの一つ「名谷」へとやってきた。須磨ニュータウンの中心として開発されたこの名谷だが、「名谷=須磨区」という認識は案外広まっていないようで、このことを伝えると結構な割合で驚かれるから面白い。

須磨パティオ

そんな名谷駅の駅前には「須磨パティオ」なる商業施設が立地しており、神戸市内に多く立地しているニュータウン系商業施設の先駆けとして現在も営業を続けている。今回は、そんな名谷駅前の商業施設「須磨パティオ」について、その様子を見ていくとする。

須磨ニュータウンの中心に立地「須磨パティオ」

須磨パティオ

須磨パティオは、神戸市須磨区に位置する商業施設だ。大丸・ダイエーの2店舗を筆頭に100ほどの専門店が入居しており、開業から現在に至るまでリニューアルを重ねながら営業を続けている。開業は1980(昭和55)年で、神戸市内のニュータウンにおける商業施設を運営する第三セクター「こうべ未来都市機構(旧・OMこうべ)」が運営するショッピングセンターの中でも最古参の店舗となっている。

須磨パティオ

館内は1番館・2番館・3番館・健康館の4つに加え、ダイエー・大丸が独自にスペースを取っており、非常に多様な構成がなされている。100ほどという専門店の数のせいか、それぞれの建物はやや小さめだがこれは仕方ないか。

須磨パティオ

画像は神戸市公式サイトより抜粋

この須磨パティオなる施設、近年は大規模な改修が行われているようで、からくり時計の改修や神戸市立図書館の整備、人工芝の広場の整備など、実に様々な形で整備が進んでいる。開業から40年少々と、ニュータウン系商業施設では全国的にもかなりの古株となっているはずだが、さらなる魅力向上に期待するしかない。

ニュータウンらしい外観、充実の内部

須磨パティオ

須磨パティオの概要について触れたところで、その中身へと入っていくとしよう。ヨーロッパ風の外観がニュータウンに来たことを感じさせる。学園都市のキャンパススクエアもそうだが、この手の施設には鐘を取り付けるのが基本形態なのでしょうか。

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須磨パティオ

1番館から中に入っていきましょう。チェーン店ばかり揃っているのはやはりニュータウンといったところだが、床にはカーペットが敷かれ、現代のショッピングセンターのような明るい装飾が施されていることもあり、その辺の再開発ビルとは比べ物にならないほど開放的な雰囲気が広がっている。

須磨パティオ

暗い雰囲気の漂いがちな食品売り場もこの通り。デパ地下なんかと比べても負けずとも劣らない様子が広がっていた。

須磨パティオ

そして極めつけは、なんといってもこの広場だろう。「センターコート」なる名称が付けられているこの広場、ヨーロッパ風の装飾がなされた壮麗な外観に、オープン時から設置されているからくり時計付きの時計台、そしてこれまたシャレオツな柄のなされた天井がうまく合致しており、まるでどこかの博物館にでも迷い込んだかのような様子が広がっている。

須磨パティオ

このからくり時計がこれまた本当に可愛い。オープン当初は「白雪姫」のからくり時計が設置されていたものの、白雪姫と共に登場していた魔女のお婆さんが怖いという声を受け、2000(平成12)年に「ブレーメンの音楽隊」と「三匹の子豚」に変更。そして2020年に「不思議の国のアリス」に変更し、今に至っているという。これからも地域のシンボルとして親しまれることを願うばかりだ。

須磨パティオ

2・3番館へと移っていこう。2番館と3番館は実質的に一体化しており、公式サイトのフロアガイドでも「2・3番館」という形で掲載されている。

須磨パティオ

1番館もそうだったが、こちらも1Fにはチェーン飲食店、2Fにはチェーンの家具屋に書店と、やはりチェーン店ばかりが並ぶ。良くも悪くもといったところか。まあ若者やファミリー層にとってはこっちのほうが良いんだろうな。

須磨パティオ

なお3番館の3Fにはちゃっかりパチスロ屋も入居。そういえば西神中央の「プレンティ」にもこの手のお店が入っていたな。あちらは「意図的に」入居させたものなのだが、もしかしたらこちらも何か理由があって出店させたのかもしれない。

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須磨パティオ

一部加工を施しています。

2・3番館の隣には百貨店の大丸も入居。こちらは店内撮影禁止ということで、外観のみの紹介に留めておきます。

須磨パティオ

最後に健康館へ。1~3番館と比べ、こちらは比較的空いていた。「健康館」という名前の通り、スポーツクラブなどの店舗の他、金券ショップや携帯電話ショップなどの健康とは何の関係があるのか全く分からない店舗も入っていて本当に面白い。

須磨パティオ

ニュータウン系施設にはもはや恒例となったホールももちろん健在。神戸市の「青少年の居場所づくり」事業の一環として整備されたという「ユースプラザ」なる施設も整備されており、神戸市の本気度がうかがえる。

須磨パティオ

※この広場は現在芝生が敷かれたものへと更新されています。

しっかし広い場所やなあ。4つの建物に大丸、ダイエー。相当広いに決まっている…と思いきや、実際は西神中央駅前の「プレンティ」のほうが広いというね(下表注参照)。なんだかスケールが大きすぎて良く分かりません(´・ω・`)

注(単位:㎡) 須磨パティオ プレンティ西神中央
敷地面積 43,700 約54,000
延床面積 約32,900 46,800
売場面積 約16,700 27,700
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