色々まとめ近畿兵庫県神戸市

神戸市の特徴を区ごとにご紹介。どこに何があるかが分かります。【随時情報追加】

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長田区

神戸市長田区地図

新長田アスタくにづか

「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、神戸の履き倒れ」と呼ばれる、神戸の有名な産業・靴産業を支えている区。小規模な店舗や中小企業が多く軒を連ねており、それもあいまって古き良き下町文化が栄える区であったが、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けたこともあり、現在ではそれにやや陰りを見せている。しかし、交通の便が良いことや、阪神淡路大震災の被災地が大きく再開発されたことにより、全盛期に比べると人口は大きく減ったものの、新住民の多く住む、新しい神戸の姿を見せている街といえよう。

神戸市長田区

そんな長田区だが、やはり現状は厳しいようだ。阪神淡路大震災により人口が大きく減ったこと(2021年現在でも、震災前に比べて人口は3割以上も減っている)、震災後に入ってきた新住民が商店街を昔ほど頻繁に使わなくなったこと、再開発ビルの賃料があまりに高く、地元住民が廃業してしまったことなどにより、区の中心部である新長田や板宿周辺でも空き店舗が目立つようになってきている。特に新長田地区に関しては、再開発に関する問題が多く生じており、神戸市側もそれを疑問視するなど、震災復興の裏に様々な問題を抱えている。

須磨区

須磨の海があることで有名な区。「関西の湘南」などと言われている須磨海岸だが、だいたいそういうものは往々にして本家に劣っている。また、「世界一乗り心地の悪い乗り物」と言われているカーレーターがある須磨浦山上遊園や、神戸市の誇る水族館、須磨海浜水族園があるのもここ、須磨区だ。なお、須磨海浜水族園はリニューアルされる予定となっており、近未来的な新しい形の水族館が見られること、間違いなしだ。もちろんお値段は上がりますが。1300円が3000円(!?)とかになるらしいですよ。

海の印象が強い須磨区だが、実際は妙法寺や名谷といった、いわゆる「須磨ニュータウン」と呼ばれるエリアも須磨区に入る。「山、海へ行く」というスローガンのもと、ポートアイランドや六甲アイランドを開発するために土を削り出したエリアがそのままニュータウンとして造成されているのだ。一石二鳥といえば聞こえは良いが、須磨区の大半はこのエリアにあるというから恐ろしい。

それにしても、須磨というブランド力にはすさまじいものがあるようだ。名谷駅前には須磨区の市役所支所もあるし、「須磨パティオ」なんて名前のショッピングモールもある。妙法寺駅前のスーパーは「北須磨店」。須磨という名前のブランド力を思い知らされる瞬間だ。

垂水区

神戸市垂水区地図

パワースポットとしてその名を上げつつある(ただし一部の界隈のみ)五色塚古墳や、明石海峡大橋がある区。垂水駅周辺のごくごく一部のエリアを除き古い町並みが全体に広がっており、全体的に落ち着いた環境が広がっているのが特徴だ。また、全体的に自然が広がっており、「自然と共生する」とまではいかないが、自然の中の閑静な住宅街で暮らせるのも特筆すべき点だ。

垂水区の特徴として、海側だけに電車が通っているという点がある。そのため、山側の住宅街にはバスに乗ってアクセスする必要があり、それなりに観光スポットのあるエリアでありながら、なぜか影の薄い存在になっている。やはり「神戸」のイメージにそぐわないからなのだろう、不遇な存在だ。マリンピア神戸のアウトレットから見る明石海峡大橋なんて、めちゃくちゃキレイでオシャレなのにね。

西区

神戸市西区地図

プレンティ西神中央

地下鉄沿線や幹線道路沿いを中心に住宅街が広がり、それ以外のエリアでは農業が盛んな、まさに郊外という様相を見せる区。全体的に神戸らしい様相はなく、ただただ近代的な街が広がっている、そんなエリアだ。とはいえ、住宅と農業だけしかないのかというと、そんなことは決してなく、地下鉄西神中央駅周辺や神戸電鉄木津駅周辺などには工業団地も広がっており、さながら北関東のような光景を見ることができる。

全体的に神戸らしくない風景の広がる西区だが、「神戸ワイナリー」なるオシャレなワイン城があるのもここ西区であり、広い土地と中心部にはない済んだ空気を活かしたワイン製造・販売を行っているようだ。

北区

神戸市北区地図

日本最古の温泉、有馬温泉がある区。神戸市で最も広い面積を誇る北区だが、めぼしい観光地は有馬温泉くらいで、かつて関西の軽井沢などと呼ばれていた鈴蘭台はいまやただの住宅街になっているし、全体的に住宅街や田園風景の広がるのんびりした光景が広がっている。

北区の多くは最近になって住宅開発が行われるようになったこともあり、自らニュータウンと名乗ることはないものの、全体的にニュータウンに近い計画的な街並みが見られるのが特徴だ。とはいえ、ニュータウンに比べるとやや古い時期に開発が進んだエリアが多くあるため、街全体もなんとなく古めかしい印象を抱いてしまうのもこのエリアの面白い点だ。神戸市全体で人口減少が叫ばれる今、北区の人口ばかりが減っているのも納得だ。大阪にも神戸にも微妙に遠いし、神戸電鉄は運賃高いし、なかなか厳しいところがあるのだった・・・。

まとめ

神戸大丸

いかがだっただろうか。今回は、ざっくりとした形ではあるが神戸市の区ごとの特徴についてまとめてみた。観光ガイドでは中央区と有馬温泉以外の神戸についてはあまり特集されないのが現状だが、実際は区ごとに違う面白い特徴を持った都市であり、同じ姿を見せることのない異国情緒あふれるおもしろい街となっている。次に神戸市を訪問した際は、ぜひとも観光ガイドにのっている観光地だけでなく、様々なまちを回ってみてほしい。新しい発見があるかもしれませんよ・・・。

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