近畿大阪府寝屋川市

香里ダイエー本通商店街の「ダイエー」とは一体何なのか【ショッパーズプラザ】

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商店街の名前というのはなかなかにユニークなもので、「モンテーニュ通り」というなかなかに香ばしい愛称を名付けられた商店街や、カバンが名物だからという理由で「カバンストリート」という名前を付けられた商店街など、当方ではこれまで数多くの商店街を特集し続けてきた。

香里ダイエー本通

しかし、世の中風変りな名称の商店街というのは実に多くあるもので、今回やってきたのは大阪府寝屋川市にある「香里ダイエー本通商店街」なる名前の商店街。ダイエーという大手小売業者の名称をそのまま商店街の名称に入れてしまうというのも驚きだが、その裏にはダイエーとともに歩んできた長い歴史があるのだとか。今回は、そんな風変りな事情を持った商店街「香里ダイエー本通商店街」について、その詳細を見ていくこととする。

ダイエーとともに成長「香里ダイエー本通商店街」

香里ダイエー本通

香里ダイエー本通商店街は、大阪府寝屋川市に位置する商店街。京阪電車・香里園駅西口から南側の部分に、東西南北にまたがる形で商店街が営業している。

香里ダイエー本通

「ダイエー」というその特徴的な名前は、かつて近隣で営業を行っていたダイエー香里店(ショッパーズプラザ香里)から由来している。開業時は「日本初の本格的郊外型ショッピングセンター」としてもてはやされたが、ショッピングセンターにしては規模が小さいこと、ダイエーそのものの業績悪化に伴い、2005年にダイエーが閉店。「商店街の名称を変えるべきでは」という提案も当時はあったそうだが、名前が変わることはなく現在に至る、という状況なのだとか。では、そのダイエーとは一体どのようなものだったのか。

日本初の本格的郊外型SC「香里ショッパーズプラザ」

香里ダイエー本通

先ほども述べた通り、「香里ダイエー本通商店街」の「ダイエー」とは、近隣に位置した「ダイエー香里店(ショッパーズプラザ香里)」のことを指している。1968年に開業し、2005年の閉店までこの香里園の地にて営業を続けてきた、まさにこのエリアの「顔」ともいえる存在となっていた。

なお、「日本初のショッピングセンター」という表現は誤りで、1954年、沖縄に開業した「プラザハウスショッピングセンター」が日本初のショッピングセンターとして営業を続けている。

日本初のショッピングセンター「プラザハウスショッピングセンター」が完全にアメリカだった件
何事にも日本初というものは必ずあるもので、「日本初の百貨店→三越」「日本初の回転寿司→元禄寿司」など、実に数多くの「日本初」が点在している。そりゃ世界でも有数の経済大国なんだし、当...

ダイエー香里店

ダイエー香里店

ショッピングセンターやモールという言葉が全国に広がった今となってはもはや普通となったこの光景。しかし、1968年という時期にこの光景が出来上がっていたのは驚き以外の何物でもない。

香里ダイエー本通

日本初の本格的郊外型ショッピングセンターとして一世を風靡したこのダイエー香里店だが、2005年に惜しまれつつ閉店。現在は「ブランズタワー香里園ロジュマン」なるマンションが建設されている。全国各地でよく見られる「商業施設→住宅」パターンだが、どこもかしこもこんな感じで寂しくなりますね・・・。

ダイエーが無くなった今、その姿は・・・

香里ダイエー本通

ダイエーの無くなった「香里ダイエー本通商店街」だが、現在の様子はいったいどうなっているのだろうか。ここからは、ダイエー亡き後の香里ダイエー本通商店街の様子を見ていくこととする。商店街は駅の出口至近から始まっており、アクセスはすこぶる良い。

香里ダイエー本通

香里ダイエー本通

商店街内の様子はこんな感じ。細い路地の中にゴチャゴチャとお店が並んでいる状況で、いかにもちょっと昔の商店街といった状況。ダイエーこそ無くなったものの、商店街の中には大型店舗も立地しており、人通りはそこそお多い。路地が細いこともあってか、かなり賑わっているようにも見える。

香里ダイエー本通

香里ダイエー本通

「香里ダイエー本通商店街」という名称はしっかり浸透しているようで、随所に記載されている看板等にも「ダイエー」の4文字が躍っていた。違和感しかないんですが、昔の名残なんでしょうね。「思い出を残す」という面ではこれ以上に有効な手段もなかなかないですし。

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