枚方市大阪府近畿

京阪沿線随一のオシャレタウン「樟葉」は一人暮らしにも向いているのか?

大阪と京都を結ぶ路線として、JR・京阪・阪急の3つのルートがあることは関西人であれば誰もがご存じだろう(某鉄道本では「京都~大阪間は京阪・阪急・近鉄・JRの4路線が並ぶ激戦区」などと書いてあったが、京阪間の移動で近鉄を使う人間を筆者は見たことがない)。しかし、JRと阪急が茨木や高槻といったエリアで客を奪い合っているのに対し、京阪は寝屋川や枚方といった他2線とは異なる場所を通っており、そのためかJRや阪急と同じように京阪間を結んでいるのにも関わらず、心なしか文化に差があるのを感じてしまうことがある。

そんな「文化の違い」で充満する京阪沿線だが、そんな中にあってただ一つ、他とは驚くほど違う様相を表すエリアがある。今回はそんな「京阪の優等生」とも言える、ファミリー層がこぞって集うと言われているエリア、樟葉をご紹介しようと思う。今回は、このファミリー層が集まる街、樟葉において、「一人暮らしにも向いているのか」という観点から検討を重ねていく。

京阪沿線随一のオシャレタウンです

樟葉駅

樟葉が一人暮らしに向くかどうかについて書いていく前に、樟葉がどういう街なのかについて軽くながら解説しよう。

樟葉駅は、特急も止まることもあってか、非常に利便性の良いところにある。大阪側の始発で御堂筋線とも接続する淀屋橋駅からは5駅、大阪環状線と接続する京橋からはわずかに2駅となっている。また、京都側の駅を見ると、京都方面の中心地である祇園四条駅からは4駅となっており、京阪特急そのものが「豪華絢爛」と言われるだけのこともあって、快適に移動することができる。

 

樟葉駅を降りたつと、洗練されたいかにもな雰囲気を持つ街並みが広がっており、本当にここは大阪なのかと驚かされてしまう。そして、駅を囲むようにしてショッピングセンターが整備されている。これは、京阪グループの子会社・京阪流通システム図が開発したショッピングセンターで、通称「くずはモール」と呼ばれているそうだ(正式名称は「KUZUHA MALL」)。1972年にオープンした「ショッピングセンターの先駆け」ともいえるこの施設は、2004年に一旦閉鎖され、建て替えられたのち2005年に再オープン。2014年には増床が行われ、現在では236もの店舗を持つ超大型モールとして営業を続けている。それにしても、まだ朝の10時にも関わらずものスゴい人出だ。平日でこれなのだから、土日なんかもっとすごいのだろう。

樟葉駅構内改札外

エルくずは

開発が行われているのはなにも駅前だけではない。駅前こそキレイだが、肝心の駅がボロボロという事例を全国でよく目にするが、ここくずはは違う。駅構内には京阪によって作られた多数の店舗があるほか、隣接したガード下にも、これまた京阪流通システムズが開発した「エルくずは」なる飲食店街が設置されている。まさに、「京阪の、京阪による、京阪のための街」といった様相だ。

樟葉 タワーマンション

先ほど、「樟葉は京阪の、京阪による、京阪のための街」と書いたが、これもよくよく考えてみたら京阪自身が開発を進めたので当たり前といえば当たり前ではある。もともと京阪本線の中で乗降客数が最下位になるほどの小駅だった樟葉駅は、京阪側から「最重要エリア」として大規模開発が行われ、結果現在では特急も停車する、京阪の中でも有数の規模を誇る駅となった。そんな多額の費用をかけて開発した駅なのだから、「京阪の、京阪による、京阪のための街」になるのも当然といえば当然だ。くずはモールの隣には、高層マンションがニョキニョキと多数建設されているが、もちろんこれも京阪電気鉄道の所有。「何もなかった」がゆえにここまで開発できたのだろうが、ここまで徹底されるともはや頭が上がらない。

くずはモール 夜間入口

夜になると、まるでどこかのヒルズと見間違うような妖艶な雰囲気が漂っている。各地のファミリー層が大阪に居住する際、樟葉を選ぶのも納得だ。

とりあえずモノには困らない

くずはモール

さて、これまで樟葉がどういう街なのか軽く解説してきたが、ここで樟葉が一人暮らしに向くかどうかについて、取材班なりの結論を出す。

結論から言うと、樟葉で一人暮らししても全く困らない。

というのも、先ほどもあげた通り、大型商業施設「くずはモール」があるほか、駅直結の飲食店街「エルくずは」に多数の構内店舗、そして駅から少し離れたところにはなるが、多くの雑居ビルが軒を連ねており、基本的に生活にはとりあえず困らないといえる。ただし、男性ご用達の牛丼屋はないので要注意だ。

くずはモール 成城石井

くずはモール イオンフードスタイルbyダイエー

くずはモールの中に入っていく。入居するテナントは「京阪百貨店」「成城石井」といった、いかにもセレブマダムご用達の高級店から「イオンフードスタイルbyダイエー」「ユニクロ」といった庶民でも手の届くお店まで多種多様だ。さすがに「GU」や「スーパー玉出」といった貧乏人向けのお店は入っていないようなのだが、そもそもこれらのお店はこの周辺にお店を構えていないところを見ると、そもそも需要がないのだろう。ちゃんとお店を選別するあたり、よく構成されているといえる。

くずはモール 2F

そんなくずはモールだが、入るお店の選択だけでなく、その配置も相当工夫されていた。くずはモール南館・ヒカリノモールでは、衣料大手「グローバルワーク」「ライトオン」(写真には掲載されていないが)「ユニクロ」が隣同士に並べられているという、普通の商業施設ではまず見られない光景を見ることができる。通常、このようないわゆる「核テナント」はわざと離して設置することで人の回遊性を高めるということを行っているのだが、くずはモールではなぜかこのような配置をしている。どうやってこうなったのかはよくわからないが、お客さんにとっては「容易に服を比較できる」という点でありがたい存在だといえよう。常に比べられるというのは、お店側にとっては相当な負担だと思われるが。

くずはモール フードコート

そんな守備範囲の広いくずはモールだが、フードコートだけは事情が異なるようだ。富裕層向けのお店は皆無で、「ドトールコーヒー」に「リンガーハット」といった、イ〇ンによく入居しがちなお店ばかりが並んでいる。

ここのフードコートはどこも格安で提供しているようで、海鮮丼は620円、ラーメンは500円といった具合だ。さながら阪神百貨店のスナックパークと変わらない具合だ。そのせいか、高齢者が大量にたむろしており、治安の悪そうな雰囲気が漂っていたが、価格が価格なので仕方がない。客層と価格は比例するとはよくいったものだ(笑)

樟葉 パチンコ

こんな場所だと男の一人暮らしには向いていないのではないか、と思うのかもしれないが、そこは安心してもらいたい。駅から歩いて5分ほど、幹線道路沿いにパチンコ屋が営業しているほか、激安を求める貧乏人ご用達カラオケ「カラオケBanBan」もちゃんと営業している。「住みたい街ランキング」で4年連続1位となった西宮北口にはパチンコ屋がないことを考えるとこの差は大きい。いったい、ちゃんと対策をしているのか、それともただ詰めが甘いだけなのか、それはよくわからない・・・

一人暮らし向け物件は少ない

樟葉 雑居ビル

これまで、「樟葉で一人暮らししても困らない」ということについて述べてきた。樟葉で一人暮らしを行うことについては、特に問題ないということがわかったと思う。

しかし、一人暮らししても大丈夫であるということと、実際に一人暮らしをするということに関しては似ているようで違う部分がある。というのは、「一人暮らしをするのに向く物件があるかどうか」という点が考慮に入っているか入っていないか、という点が異なっているからだ。

そして、その点では不安が残る、と言わざるを得ない。suumoあたりで検索してもらえればわかるかと思うが、樟葉駅に近いエリアでは一人暮らし向け物件がほとんど存在せず、あるとしても月6,7万円~とかなり割高だ。

ファミリー層中心の街になるように京阪が開発したのもあってか、一人暮らし物件そのものの供給がもともと少ないこと、駅の西側が開発されておらず(淀川に面しているため)、駅チカ物件そのものが他に比べて少なめな点が要因として挙げられる。

これらのことからいえる最終的な結論は以下のようになる。

樟葉は一人暮らしにも十分便利な場所。ただし、物件は極めて少ないし、割高なので覚悟すべし。

くずはモール

しかし実際問題、こんなところに住みたいか?取材班から言わせれば、キラキラしてて動きが取りづらい印象しか感じない。団地だらけの街に住んでた管理人からすると違和感しか感じず、とても「住みたい」とは到底思えないんですが、皆様の印象はいかがでしょうか?


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