四国香川県

香川第二の街・丸亀市の商店街に、高松市との格差を感じずにはいられなかった件。

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丸亀市 通町商店街

さて、前置きが長くなってしまったが通町商店街の中へと入っていこう。立派な入口の割に中の通路が狭い気もするが、まあこんなものだろう。それにしても、ずいぶんと寂れた商店街だな、おいおい。ズラっと看板が並んでいるあたり、かつては非常に賑わっていた商店街ではあるのだろうが、今はその面影も無くなり、悲しきシャッターの姿が並ぶばかりである。

丸亀市 通町商店街

うーん、ここまでシャッター街が多いとなると、もはやアーケードを維持するということすら厳しいのではないのだろうか。一般に、この手のアーケードは「商店街の管理組合が」費用を負担し、それができない場合(組合が解散した場合など)には「営業中のお店が」費用負担を行う、というのが基本なのだが、こんな状況ではいったいどうやってお金を出し合っているのか、実に不思議でならない。

宮脇書店丸亀店跡地

今ではもはや救えないほどの状態になってしまったこの丸亀市中心部の商店街だが、それでもここ数年前まではまだまだ商店街の中に数多くの店舗が営業しており、「人で混雑」とまではいかずとも、それなりにお客さんもあったのだが、某ウイルスの影響や郊外のショッピングモールの台頭、そして隣町・宇多津町の再開発によりお客さんが次々に取られ、今のような状態になってしまったようだ。商店街の核テナントだった「宮脇書店 丸亀店」も今ではこの惨状である。

丸亀市 秋寅の館

そうこうしているうちに、この商店街の中で最も有名な場所と思われる観光スポット、「秋寅の館」にやってきた。大正時代、丸亀市出身の秋山寅吉によって「秋山寅吉商店」として建設されたものを現在も保存しており、観光客に向けた丸亀市の情報発信と歴史的建造物の保存という2つの役割を兼ねる形で建設されたそうだ。なお、観光客向けとは言っているものの、毎週水曜日や年末年始はお休みとのこと(ちなみに、水曜日に訪問したためやはり休みだった)。やる気はあるんだろうけど、惜しいんだよなぁ。年中無休になればどれほど使いやすいか、と感じてしまう取材班でした。

秋寅の館についてはこちら→

丸亀市 通町商店街

しかし、その周りはこんな調子である。いかにも和風の建物のすぐ近くには洋風の街灯ですか。統一感もクソもないようだ。このショッピングモールもテナントが次々に撤退し、現在ではシャッターが並ぶのみ。なんだかショッピングモールというよりレンタルスペースにしか見えないんですが、取材班だけですかね、これ。

通町商店街

通町商店街

近年ではそんな丸亀通町商店街にも新陳代謝の波が押し寄せてきているようで、再開発という形で周りの店舗とは一線を画す画期的な建物が次々に現れてきている。ところが、その再開発もうまくいっているのかというと決してそんなことはないようで、新しくキレイな建物を作ったは良いが、結局お店は無いなんてところもちょこちょこ見受けられる。Twitter上でも「丸亀通町商店街シャッターをあける会」なんてアカウントまで出てきているし、本当にこんなんで大丈夫なんでしょうか。

通町商店街

そんな丸亀市の観光協会が推進していたプロジェクトがこちら、「丸亀城と12人のお姫さま」プロジェクトである。丸亀市とメロンブックスがタッグを組み、丸亀城のお姫さまキャラクターを12人の作家がそれぞれの視点から描き出し、キャラクター展開やグッズ販売を行うというもので、現在ではこのプロジェクトも一旦ひと段落したものの、上のような旗が今も設置されていた。訪問時は3月だったということもあり、「3月・4月」のものが当時は設置されていた。なんか進むべき方向を間違ってませんかね・・・。

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