大阪市の北東に位置する街・吹田市。大阪のすぐ隣というその恵まれた環境を活かし、千里ニュータウンの造成や万博の開催などにより大きく規模を伸ばした都市として知られている。しかし、その開発があまりに早すぎたせいか、はたまた大阪に近すぎるせいか、近年のブームにありがちな超高層ビルの建設は2022年現在に至るまで1件のみが行われ、この規模の都市にしては珍しく、低層住宅やアパートがズラズラと並ぶ光景ばかりを見ることができる。なかなか面白い。
そんな吹田唯一の超高層ビルがこちら、「メロード吹田」だ。JR吹田駅の北西側に位置し、1996年の完成以来、現在に至るまで吹田市唯一の超高層ビルとして君臨し続けているのだそうだ。
しかしこのメロード吹田なるビル、その商業フロアが何だかものすごいことになっていることになっているらしい。今回は、そんな吹田唯一の超高層ビル・メロード吹田について、その商業フロアの様子を見ていくこととする。
吹田唯一の超高層ビル「メロード吹田」
メロード吹田は、大阪府吹田市に位置する再開発ビル。「JR吹田駅北口地区第一種市街地再開発事業」により、1996(平成8)年に開業した。バブル崩壊後の開業にはなるが、都市計画の決定は1990(平成2)年に行われており、その関係からかバブルの残り香を感じる景色が随所に残っているのが特徴だ。
建物は38階建てのマンションを中心とした超高層ビル「メロード吹田1番館(先ほどの高層ビルの写真)」および10階建ての比較的小規模なビル「メロード吹田2番館(写真上)」により構成。2番館にはオフィスが多く入居している。なお、運営は例によって第三セクターの「吹田市開発ビル株式会社」により行われている。駅の東側に「吹田さんくす」という再開発ビルがあるが、ここと同じ運営となっている模様。
メインとなる1番館は、1～3階及び38階に商業フロアが、そしてそれ以外の階にマンションが入る構成となっている。総戸数は251戸・1LDK～4LDKという幅広い方々に対応できる部屋の構成だ。外壁の大理石が本当に美しい。
先述した通り、マンションやオフィスが中心となっており、商業フロアの少ないこのメロード吹田。実際、商業フロアは1番館の1～3階及び38階、2番館の1階のごく一部に留まっており、全体的にかなり少ない印象だ。しかし、その数少ない商業フロアの様子がなんだかおかしいことになっているのだとか・・・
数少ない商業フロアが・・・
前置きが長くなってしまったが、メロード吹田の中の様子を見ていくとしよう。JR吹田駅の東改札を抜け、北出口を抜けると目の前に現れる。さすがに巨大な超高層ビル、なかなか良い感じに・・・なってない。駅の出口目の前にパチンコ屋がドーンというなかなかの風景である。
駅前の入口から中へと入っていこう。メロード吹田一番館という看板が目立つが、そのすぐ奥に「KICONA」と書いてあるのがこれまた面白い。隣に「キッズスイミングスクール」なんて書いてあるが、変な影響が出ないか心配になってしまう。
2022年4月訪問時のフロアガイドはこのような状況。商業フロアではあるものの、一般的なショッピングセンターなどとは明らかに違う構成。フィットネスジムや学習塾、クリニックなどが入っているものの、やはり施設の顔ともいえる1階の大半がパチンコ屋に占拠されているせいか、なかなか恐ろしい印象を覚えてしまう。おいおい、これで良いのか？？
そしてそのせいからか、館内を歩いている人が全くと言って良いほどいない。パチンコを打つ人は食料やタバコを求めて外に行ってしまうし、それ以外の人は館内を回る用事が無いしでこうなってしまうのでしょうね。
2階へと上がっていこう。1階と2階の間には館内でエスカレーターが整備されているが、その利用者は数えるほど。何だか本当に無駄の多い施設だと感じてしまう。なお、商業フロアは3階建てと記載したが、3階にはフィットネスジムが1フロア貸切で入居しており、一般の人は中には入れないようになっている。
なおその2階の状況はというと・・・ ・・・ノーコメントでお願いします（苦笑）
屋上の中華料理屋が非常に良いらしい
今回は時間の都合で訪問することができなかったが、建物の最上階・38階にある「第一楼」という中華料理店が非常に評判が良いらしい。
一般に中華料理バイキングというと品質の低いものが出がちな印象を受けるが、この店に関してはそんなこともなく、38階という高層階からの景色もあいまって非常に楽しい食事ができるのだとか。最近焼肉店も始めたそうで、今後の活躍にも期待だ。なかなかの人気店だそうなので、訪問の際は
コチラからご予約をどうぞ。
