大阪府箕面市にある阪急箕面駅周辺は、古くから温泉地として賑わいを見せた地域であり、現在も駅から温泉のある山沿いに向かって参道のような形でちょっとした商店街のようなものが形成されていることは広く知られている。
ところが、阪急箕面駅を出てすぐ南側のところ、「みのおサンプラザ」なる再開発ビルを抜けたところにもう1件商店街があるということは地元の方々を除くと意外と知られていない。今回は、そんな阪急箕面駅の南側にある商店街「みのお本通り商店街」について、その様子を見ていくとする。
阪急箕面のすぐ近く「みのお本通り商店街」
みのお本通り商店街は、大阪府箕面市にある商店街。阪急箕面駅の南側、駅前の再開発ビルである「みのおサンプラザ」の2つの建物を抜けた間に位置している。「本通り」という名前の通、一見長い歴史を誇っていそうなこの商店街だが、実は商店街振興組合ができたのは1995(平成7)年と、割と最近のこと。ただし、これは最近まで商店街と名乗らなかっただけのことで、「商店街のようなもの(?)」はそれ以前から存在していたそうだ。
商店街の中へと入っていこう。中に入るとさっそく小川がお出迎え。なんでもこの水は川から流れる用水路のお水を使っているそうだ。こういうちょっとした気遣いが本当に嬉しい。
中を見回っていく。お店の数は50ほどとそれほど多くは無いが、チェーン店だけでなく個人店も多く頑張っているのが印象的だった。ただやはり観光名所とは逆側に位置しているからか、明らかに観光客と見える人間は皆無。いわゆる「地元の方々向けの商店街」だった。まあ商店街なんて大体そんなものですけどね(笑)
この手の商店街にありがちな「明らかにちょっと古そうな、小規模の商業施設」もきちんと完備。こういう施設にはスーパーが入ることが多いのだが、このみのお本通り商店街内の施設に関しては薬局が入居していた。
しかし実にフレッシュさの溢れる商店街だな。振興組合の組織が遅かったことや、2004(平成16)年以降に行われた「箕面駅中心市街地活性化基本計画」に当該商店街が含まれ、再整備が行われたことも大いに影響しているのかもしれない。いずれにせよ、このレベルの規模まで整備が行われている商店街もそうそうないのではなかろうか。非常に見ていて面白い場所でした。
商店街内に残る「ミスタードーナツ1号店」は必見です
非常に面白い雰囲気づくりが行われている、みのお本通り商店街。そんな商店街の一角に「0001」という数字のついたミスタードーナツが軒を連ねている。そう、何を隠そう、このミスタードーナツ、日本第1号店なのだ。
開業当初はこの地に「ダイエー箕面店」があり、そこに併設する形で出店しているというこのミスタードーナツ。現在はダイエーこそ閉店し、マンションへと建て替えられてしまったものの、ミスタードーナツに関しては今も健在。その開業は1971(昭和46)年だというから、この地で既に50年以上営業を続けていることになる。ものすごい数字だ。
ミスタードーナツ側もここが1号店だということは相当強く認識しているようで、1号店を示す掲示はもちろん、創業時のドーナツを数量限定で販売するなどといったことも行っていた。箕面が誇る著名な観光地からは少々外れたルートにあるのは否めないですが、ぜひ「わざわざ」行ってみてください。面白いものに出会えること、請け合いです。