近畿大阪府箕面市

建て替えを控える「みのおサンプラザ」の現状の様子を探る【2023年最新版】

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※2023年2月21日 みのおサンプラザ1号館の再々開発計画について追記しました。

北大阪急行の延伸ばかりが話題となってしまい、全体的にパッとしない存在ばかりが目立つ阪急箕面駅周辺。とはいえ、元々箕面市の中心はここだったわけで(というより、今もここなんだが)、駅周辺では大規模な再開発事業が行われるなど、かつては非常に繁栄していたことが今も思い出される。

みのおサンプラザ

そんな阪急箕面駅周辺を代表する再開発施設がこちら、「みのおサンプラザ」だ。1978(昭和53)年の開業ののち、現在に至るまでその姿を今に留めている貴重な施設。そして令和の世となった現在、再々開発を目指して目下事業が進行中なのだという。今回は、そんな阪急箕面駅前の再開発施設「みのおサンプラザ」について、その歴史と現在の様子、そして今後の予定について見ていくとしよう。

阪急箕面駅前を大規模再開発「みのおサンプラザ」

みのおサンプラザ

みのおサンプラザは、阪急箕面駅前にある再開発ビル。市街地再開発事業「箕面駅前第1種市街地再開発事業」によって1979(昭和54)年に開業した。計画そのものは1971(昭和46)年のスタートだというから、既に50年以上の月日が経過している歴史の長い事業となっている。なお、施設の管理は箕面市が50%を出資する第三セクター「箕面都市開発」によって行われている。

みのおサンプラザ

※一部加工を施しています。

みのおサンプラザというその名称は、1978(昭和53)年に行った公募にて決められた。名前を決めたのは、なんと当時9歳だった小学生だというから驚きだ。ちなみに資料には名前や住んでいる場所まで書かれてしまっているんですが、大丈夫なのでしょうか。

みのおサンプラザ

2022年訪問時の内部構成は上の通り。公共施設の多さが特徴的で、1号館の大部分を占めていた。なお写真は撮り忘れてしまったのだが、2号館については学習塾や会社のオフィスなどが大半を占めており、1階の一部に関しては商業店舗も営業を行っていた。

みのおサンプラザ

みのおサンプラザ

また、開業時の内部の様子はこのような感じ。駅前に位置する2号館と、その横に位置する1号館に分かれている。大まかな構造こそ変わっていないものの、1号館は地下1階~2階の3フロアが商業フロアとなっており(現在は1,2階の2フロアのみ)、地下に繋がるエスカレーターが設置されていた(現在は撤去)点が大きな違いとなっている。なお公共施設に関しては当初から3~8階の5フロアが占有されており、公共施設の多さは変わっていない模様だ。

みのおサンプラザ

後述するが、現在は再々開発の計画が進んでおり、「みのおサンプラザ1号館」については今後建て替えが行われる予定。記録はお早めに・・・

時代を感じさせる内部

商業店舗少なすぎ「みのおサンプラザ 1号館」

みのおサンプラザ

みのおサンプラザの歴史について振り返ったところで、その中へと入っていこう。まずは1号館から。前述した通り、かつてはB1階から2階の3フロアが入居していたものの、現在は1フロアが公共施設に転換され2フロアのみでの営業となっている。

みのおサンプラザ

中の店舗はこのような感じ。元々は全てを路面店にする計画だったそうだが、紆余曲折あって上のような形に落ち着いている。商業施設らしいといえばらしいが、果たしてこれが今の世の中にあった形態なのか?と言われると疑問を感じざるを得ない。

みのおサンプラザ

まずは路面店から。多少シャッターもあるものの、大半のお店が営業中。ただ例に漏れず人通りが少ないのが寂しさを物語っている。

みのおサンプラザ

そんな中でも明らかに古そうな東芝乾電池の自販機がドーンと置いてあるのが時代を感じさせる。中にパナソニックの乾電池入っちゃってるんですが、大丈夫なんでしょうか?(笑)

みのおサンプラザ

続いて建物の中へと入っていく。この照明の付き方、絶妙に西洋風感のあるテナント看板が昭和の雰囲気を思い起こされる。そしてお客さんの姿は皆無。再開発されてから相当時間が過ぎているのもあるが、よくこれで続くものだよなぁ。再開発の話が出てくるのも納得だ。

みのおサンプラザ

みのおサンプラザ

2階に至っては商業系テナントはほとんど撤退してしまった模様で、箕面文化・交流センターなるカルチャーセンターやオフィスがかなりの部分を占めるという有様。後述する地下1階のテナントが撤退してしまったのも大きいのだろう、非常に残念な光景が広がっていた。

みのおサンプラザ

最後に地下1階へ。先述した通り、この階もかつては商業フロアとなっており、2001年5月まで「ロイヤルエース」というスーパーが入居していたようだが、運営会社が倒産してしまい閉店。核テナントを失ってしまったことにより、前述のような寂しさ広がる景色が広がってしまっている模様だ。

みのおサンプラザ

スーパーの撤退による集客力のテコ入れを行うため、箕面市はみのおサンプラザを再整備。近隣にあった箕面市郷土資料館を2006年に移転させるという施策を行っている。

みのおサンプラザ

みのおサンプラザ

その郷土資料館だが、箕面市の考古資料や歴史について展示するのみならず、箕面市にゆかりのある企業についての展示や当時の人々の生活についての資料も展示するなど、お役所がやりがちなごくごく一般的な展示に留まらない多様な展示がなされていた。残念ながらお客さんはいませんでしたが(´・ω・`)

みのおサンプラザ

みのおサンプラザ

「上質生活」に「未来に向かって『エコ』に取り組むショッピングセンター」・・・ なんだか何十年か前にもてはやされたキーワードが並んでいる。しかし今となっては時代遅れ感が否めない。悲しくなるなあ・・・。

意外と優秀?「みのおサンプラザ 2号館」

みのおサンプラザ

1号館の次は2号館へ。阪急箕面駅に近い側の建物にあたる。道路と道路との狭い土地の中に細長く建物が立地しているのが特徴で、全体的に窮屈な構造。「中通路」と呼ばれるものは一切存在せず、1・2・3階にテナントが並ぶほかは上層階に細い廊下が1本だけ並ぶ非常にシンプルな構造をしている。

みのおサンプラザ

みのおサンプラザ

あまり特筆すべき点のないこの2号館。ただ、1号館と比べてちゃんとテナントが入っているんですよね。ある意味、1号館よりも2号館のほうが「優秀」な存在だと言えるのかもしれない。2号館より1号館の建て替えが先に出てくるのもこういうところが影響しているのかもなー。

今後の建て替え計画について

みのおサンプラザ

画像は箕面市公式サイトよりキャプチャー

現在、みのおサンプラザ1号館は大阪府が主導する「北部都市計画区域マスタープラン」に基づき、建て替えが行われることが決定している。東京建物・阪急阪神不動産を事業協力者とし、再々開発を行うこととなった。

みのおサンプラザ 再開発

画像は阪急阪神公式サイトより抜粋

今回の再開発では、耐震性に不足するマンションを建て替えるため新たに創設された「マンション敷地売却制度」を関西圏で初適用。2027年春ごろに新しい施設が竣工する予定で、下層階には「地域の核となるにぎわい施設の設置」を目指すとのこと。現在の状況が厳しいものとなっているだけに、今後の変化に期待ですね。

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