北海道

【再開発?】ミュークリスタル 真駒内地区唯一の大型商業施設、その現状とは【されません】

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1972(昭和47)年に行われた札幌オリンピックとともに成長した街・真駒内。その前年・1971(昭和46)年に地下鉄南北線が開業し、その終点駅として現在に至るまでその存在感を各所に見せつけている。地下鉄南北線が延伸するという話は以前から出てきてはいるのだが、真駒内の属する札幌市南区の人口が目下減少しているのもあってか、その話はいつまで経っても具体化していない。

ミュークリスタル

そんな真駒内地区で、唯一の商業施設として営業しているのがこちら「ミュークリスタル」である。札幌オリンピックから遅れること約20年、1971(平成3)年に開業したというこの施設は、現在に至るまで真駒内唯一の大型商業施設としてその姿を見せつけているという。今回は、そんな真駒内地区唯一の大型ショッピングモール「ミュークリスタル」について、その様子を見ていくとする。

真駒内地区唯一の大型商業施設「ミュークリスタル」

ミュークリスタル

ミュークリスタルは、札幌市南区に位置する商業施設。1971(昭和46)年に「クリスタルタウン」という名称で開業し、1991(平成3)年に現在の「ミュークリスタル」という名称に変更、建物を建て替えた上で今に至るそうだ。

ミュークリスタル

建物は3階建てで、地下1階・1階・2階の3層構造。テナントの半分近くが1階に集まっているというなかなか不思議な構造で、テナントも30ほどと、ショッピングセンターとしては小さい部類に入るといって差し支えないだろう。

ネット上でも情報が少なく、札幌市内の商業施設としてはやや知名度の落ちるこのミュークリスタル。しかし、ケンタッキーの道内1号店がこのミュークリスタル(出店当初は「クリスタルタウン」)に出店したり、今や全国的知名度を誇る番組「水曜どうでしょう」の企画「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」にて行われた「大ケツァール展」がこのミュークリスタルで行われたりと、意外なところで登場する施設だったりもする。名前こそ出てきませんが、案外すごいところなんですね。

苦戦を感じずにはいられない内部

ミュークリスタル

そんなミュークリスタルの現状はどうなっているのか。ここからは、その内部について見ていくことにしよう。2022年訪問時の出店テナントは上のような状態。スーパーの「東光ストア」・ドラッグストアの「ココカラファイン」が核テナントとなっている模様だ。

ミュークリスタル

内部の造りは上のような状態。途中で微妙に折れ曲がる(?)不思議な形をしている。建物そのものはまっすぐ作られてはいるのだが、中の構造が微妙に曲がっているらしい。なかなかに珍しいな。

ミュークリスタル

中の様子を見ていこう。まずは1階から。30年前の開業ということもあり、さすがに時代の流れを感じずにはいられない雰囲気があるが、店内は小綺麗に整備されており、そこそこお客さんもいるので特に悪さは感じない。

ミュークリスタル

1階には道内1号店の「ケンタッキー・フライド・チキン」や、スーパー「東光ストア」などが入居。この東光ストアは当初道内地盤の百貨店「丸井今井」のスーパー事業として始まったもので、それが売却を繰り返されたのち、今の東光ストアとなって落ち着いているものなのだそうだ。

ミュークリスタル

なお外の案内には示されていなかったが、館内には小規模ながら100円ストアも入居していた。こちらは「東光ストアの専門店街」にあたるそうで、通常の専門店街とは区別されているらしい。ややこしいな。

ミュークリスタル

2階へと昇っていこう。2階にはファッション系店舗のほか、生活に役立つ様々な店舗が入居。とはいえ、何も書かれていない黒丸がいくつも並んでおり寂しさを感じてしまう。

ミュークリスタル

そしてその予感は的中してしまっているようで、2階に関しては空きテナントが多数並んでいた。床がリニューアルされており、1階と比べても非常に美しい光景を保っているだけに本当にもったいない。

ミュークリスタル

最近では空きスペースを活用して展示を行う試みもやっているこのミュークリスタルだが、さすがにこのレベルまで来ると手に負えないのか、全体的に放置プレーをかましているのが現状。何だかすごくもったいないなあ。

残念な状態の「子供の広場」

ミュークリスタル

地下の様子を見ていこう。地下にはドラッグストア「ココカラファイン」などが入居。かつては無印良品も入っていたようだが、現在は撤退してしまっている。ここの地下階は他のフロアと比べても規模の小さいフロアとなっているし、仕方ないか。

ミュークリスタル

そんなミュークリスタルの地下フロアには「子供の広場 サンクガーデン」なるエリアがあり、その名前の通り子供のための遊び場のような場所として広くはないもののちょっとした空間が作られている。

ミュークリスタル

ミュークリスタル

なおその広場の状況だが・・・非常に殺風景な景色が広がっていた。一部エリアには「立入禁止」という看板まで掲げられてしまっており、何だか広場とは思えない寂しさばかりを感じる景色が広がっていた。まあこんな場所で遊ばなくても北海道にはたくさん土地があるし、わざわざこんな地下に子供たちが集まる理由はないよね。

真駒内駅周辺再開発がありますが・・・

真駒内駅前再整備

画像は札幌市の資料より抜粋

近年真駒内地区で話題になっているものといえば、何といっても真駒内駅前の再整備計画。2022年の11月に再整備の素案が作成され、北海道新聞の記事によると「おおむね15年以内の実現を目指す」予定だとのこと。計画では現在真駒内駅の西側を通る平岸通を迂回させ、それによりできた駅前及びその周辺地区に施設を建設する計画となっており、なかなか面白い計画だといえよう。

真駒内駅前再整備

上図の赤い部分がミュークリスタル

そんな真駒内駅前地区の再整備でミュークリスタルはどう変わるのだろうか。結論、変わらない。というのも、今回の再整備にミュークリスタルは対象として含まれていないからだ。自主的な行動による変化はこれから起きるかもしれないが、札幌市の再整備にミュークリスタルは含まれておらず、今回の再整備では特に変化が起きないことが推測できる。

ミュークリスタル

真駒内とともに30年。これからも。ミュークリスタル。今後周辺の環境が大きく変わることが見込まれるこの真駒内地区だが、その中でミュークリスタルはどう対応していくのだろうか。今後の動きに注目だ。

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