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八幡中央区商店街 アウトレットの裏の裏、そこにそびえ立つアーケード商店街とは

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JR九州・スペースワールド駅といえば、その名の通りテーマパーク「スペースワールド」の最寄り駅・・・だったのだが、現在はスペースワールドも閉園、「ジ・アウトレット北九州」なるこれまた規模の大きなアウトレットが立地しており、なかなかの賑わいを見せている。

八幡中央区商店街

そんなジ・アウトレット北九州の裏側には、かつてのスペースワールドよりもずっと長い歴史を持つ商店街が立地しており、なかなか面白い景色を見せてくれているという。今回は、そんな北九州市八幡東区に位置する商店街「八幡中央区商店街」について見ていくこととする。

アウトレットの裏の裏「八幡中央区商店街」

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街は、北九州市八幡東区に位置するアーケード商店街。JRスペースワールド駅から徒歩10分ほど、かつて西鉄北九州線が走っていた(通称「電車通り」)国道3号線沿いに立地している。

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街

写真は国土地理院地図より抜粋

戦災復興の区画整理で誕生し、1954年に初代アーケードが着工、現在は1997年に完成した3代目のアーケードが特色というこの商店街。その大きさもお墨付きで、上空写真を見ればすぐに分かる通り、ひし形の広場のようなものを中心に、東西南北にアーケードがのびる特色のある商店街となっている。

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街

さっそくその内部を見ていくとしよう。かつてはスーパー「ユニード(2009年閉店・後述)」が中心となり多くの店舗が立地、市電に近いこともあって大変な賑わいを見せていたという。しかし、現在では近隣にアウトレットやイオンモールが開業し、核テナントであるユニードが閉店したこと、及びユニードの上層階にあった公営住宅が老朽化により解体されてしまったこともあり、お客さんの数は大きく減少してしまったようだ。それでも後述する広場でのイベント開催時は多くのお客さんが来るようで、そのあたりはさすがに抜かりない。

八幡中央区商店街

ちなみに、面白いことに商店街の入口にはいくつか種類があるようで、これは1997年に三代目のアーケードが完成した際、春夏秋冬をイメージして作ったものなのだという。

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街

春夏秋冬の入口を並べてみる。確かに少しずつ違うな。・・・春/夏/秋/冬ですか。分かるような分からないような(苦笑)

名前の多すぎる広場の謎

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街には、先述したように、中央に巨大な広場のようなものが設置されている。非常に巨大かつ立派な広場。専用の電灯設備まで備えられており、この規模の商店街としては珍しく非常に豪華な造りをしている。

八幡中央区商店街

しかし、この広場の名前、何ともややこしいことに、「ロータリー」「コミュニティ」「ふれあい」「中央」「ちびっこ」「パサージュ」と、実に多くの名称がつけられてしまっている(西日本新聞の記事より)。しかも、どれも同じこの広場のことを指すというから訳が分からない。どうやら「ふれあい広場」が正式名称、「パサージュ」が1997年アーケード完成時の名称だったようだが、どうやらあまりに名称が増えすぎて収拾がつかない状態になってしまっているのだろう。

八幡中央区商店街

ちなみに、本来この商店街の名前も「八幡中央区商店街」ではなく「パサージュコスモ(passage cosmo)」という名称がアーケード完成時(1997年)に名付けられたのだとか。残念ながらそう呼んでいる地元の方はいませんでしたが・・・。

八幡中央区商店街

※一応、商店街公式ガイドブックには2023年現在も(パサージュコスモ)と記載されています。

跡形もなくなった「ユニード」、そしてそれがなぜか・・・


先述した通り、かつてこの八幡中央区商店街には「ユニード」というスーパーが核店舗として存在していた。ユニードはのちにダイエーに吸収されたものの、2009年の閉店までこの地でスーパーの営業を続けていた。

八幡中央区商店街

八幡中央区商店街

残った公営住宅はその後も建ち続けており、最近までユニードの跡を商店街内で見ることが出来たのだが、こちらも2021年に老朽化によりついに解体、2023年訪問時には跡形もなく消え去っていた。


この結果、ユニードの跡地にはがらーんとした光景が広がっている訳だが、この状況を、八幡中央区商店街公式Twitterはなんとフォトスポットとして紹介しているのだというから驚きでしかない。物は言いよう、ってやつですね・・・ このポジティブさ、見習いたい限りです。

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