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セルバ甲南山手 サティと「森市場」の雰囲気残る不思議な再開発ビル【兵庫・東灘区】

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セルバ甲南山手

個人店の奮闘するセルバ甲南山手だが、全体を見てしまうと、正直なところチェーン店が目立つ構成となっている。元々市場だったところに7フロアもの商業施設を立ててしまったのだから、もともと供給過剰気味ではあったのだろう、サティの跡を埋めるように多数のチェーン店がニョキニョキとお店を出してしまっている。

セルバ甲南山手

セルバ甲南山手

皮肉なことに、このチェーン店の展開も多岐にわたってしまっている。元々のフロアが広いだけあってか、どこも非常に広い面積に余裕を持って出店を行っているのも特徴。お客さんがそれほど多くないこともあり、お買い物をするという点においては便利かもしれないが、なんだかこれで本当にやっていけるのか、不安でしかない。

セルバ甲南山手

ちなみに同じチェーン店という部類では地下1階に「関西スーパー」も入居しているのだが、こちらは食料品というカテゴリー上の関係か、「セルバ名店会」にも加盟。他のチェーン店とは一線を画している。商店街か市場でしか使えないはずの神戸市のプレミアム商品券、スーパーでは使え、その上階にある衣服店では使えない。なんだか実に不思議な話だ。三宮センター街のユニクロでも使えるのに・・・。

セルバ甲南山手

多くのチェーン店が入居するこのセルバ甲南山手だが、これだけのお店が入ってもなお、このセルバ甲南山手には空きテナントが多く残っている。もともと市場だったところに7フロアもの広さを誇る商業施設を建ててしまったのだから、こうなるのも当たり前と言えば当たり前かもしれない。この辺に関しては「再開発はこれでよいか」という本に詳しくその内容が書かれているので、良ければどうぞ。

諸所に残るサティの遺構

セルバ甲南山手

現在は様々なテナントの集まる一商業施設として運営されているセルバ甲南山手。しかし、開業当初は「サティ」が核テナントとして入居しており、サティと旧森市場のお店、という形で構成されていた。

セルバ甲南山手

元々この施設には「東神戸サティ(後に甲南山手サティ)」という核テナントが入居していた。延べ床面積45,500㎡というかなりの大型店で、当時は神戸市初めてのサティとしてそれなりのにぎわいを見せていたようだが、2003(平成15)年に閉店、イオンにされることのないまま今に至っている。現在も阪神間のJR沿線にはイオンが1軒もないのだが、この施設の失敗も相当影響しているようだ。

セルバ甲南山手

セルバ甲南山手

そんなサティの影響が今も残っているのか、だいぶ館内がリニューアルされたとはいえ、今もサティらしい痕跡が随所に残っている。

セルバ甲南山手

トイレ1つとっても、どことなく高級感が漂っている。いかにもバブルに設計された感がプンプンにじみ出ている。残念ながら完成はバブル崩壊後となっていますが。

セルバ甲南山手

一見ただ古びただけに見えるこの営業案内も・・・

セルバ甲南山手

実は「SATY」の文字が隠されているという・・・。なんだかもうね、笑っちゃうよね。

セルバ甲南山手 フロアガイド

サティの跡残るセルバ甲南山手だが、幸か不幸か、サティが撤退した結果様々なテナントが入居するようになり、結果見ている分には非常に面白い場所となっている。ただ、そのせいか逆にフロアガイドが非常に分かりづらくなってしまっているという現状があり、

セルバ甲南山手 フロアガイド

1F 婦人ファッション・生活雑貨・花・美容室・カメラ・ドラッグ・医院・酒・飲食・リフォーム・不動産・サービスカウンターのフロア

などという訳のわからないフロアが誕生してしまっている次第。一体何のフロアなのか一切理解できないんですが、もう少しどうにかならなかったのでしょうか。再開発の弊害ですね・・・。

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