2号館 ブログで話題の松坂屋が入居中
続いては2号館へ。2号館には「松坂屋高槻店」が入居中。かつては大阪府内に3店舗を持っていた松坂屋だが、現在ではここのみが営業中。大丸と合併したこともあり、大丸京都店の分店として営業を続けている。
グリーンプラザたかつき2号館は地下3階・地上5階＋屋上の全9フロア。かつては全館に松坂屋が入居していたようだが、現在は5Fがオフィスフロアに変更され、規模をやや縮小して営業を行っている。
松坂屋の中を回っていく。全体的にテナントが多くを占めており、直営売り場はかなり少なめという、最近の郊外型百貨店にありがちな「テナント主導型」の構成となっている。集客力はあるのだろうが、見ている側としては寂しさを感じざるを得ない。そして化粧品売り場を代替するためなのか、グリーンプラザたかつき1号館にも入居しているはずの「マツモトキヨシ」がこちらにも出店してしまっている。ドラッグストアって、すごいんですね。
テナントばかりで面白味の少ないこの松坂屋高槻店だが、屋上だけは話が別だ。松坂屋高槻店の屋上には、実に立派な屋上遊園地が今も現役で稼働を続けており、現在に至るまで子どもたちの遊び場として実に素晴らしい景色を作り出している。
いわゆる「遊園地の乗り物」だけでなく、ゲーム機も完備。お客さんこそ決して多くなかったが、子どもたちの憩いの場として元気に稼働を続けている。この古き良き風景、なくしてほしくないなあ。
取材班のような百貨店屋上神社ファン（？）もご心配なく。ちゃんと立派なものが整備されていました。さすがに年季は経っているが、そこは仕方がない。
松坂屋高槻店公式ブログより抜粋
余談だが、松坂屋高槻店はかつて「た～りらりら～～んの うっほほ～」「ヤァヤァヤァ、突然では有りますが・・・」などというあまりに不可解なブログを投稿していたことが「怪文書」としてTwitter上で話題となったことがあった。これに関して松坂屋側は「新しい取り組みとして多くのお客様に楽しく読んでいただきたく取り組んできました」と説明しつつも、「文章が独自過ぎて行き過ぎた部分があった」との釈明を行っている。2022年3月現在、このブログの「不思議っぷり」は健在のようだが、これがいつ無くなるのかも分からないので閲覧はお早めに。
3号館 激渋食堂街と住宅、そしてまさかの・・・
最後に3号館へと移っていこう。いかにも昭和っぽいネオン看板が非常に美しい。
中へと入っていこう。1号館・2号館と異なり、こちらはオフィスや学習塾、不動産店や消費者金融といった店舗が入居する雑居ビルの様相を呈している。一部住宅もあるものの、1号館や2号館と比べると人の流れもガクっと減る。
地下飲食街を見ていこう。こちらもゴリゴリに昭和なネオン看板がデーンと立地しており、もはや笑ってしまう。
地下飲食街には「味の散歩街 さんぷら」なる名称がついており、そこそこ規模の大きな飲食店街が広がっている。しかし上の画像を見てもらえれば分かる通り、大半の店舗が廃業してしまっており、往年の面影はもはや残っていない。どうでもいいですが「サンパル」ではなく「さんぷら」なので要注意。
地下飲食街へと下る階段にも昭和らしい意匠が数多く残されており、パッとしない光景が今も残されている。だいぶお店もなくなってしまっているようだが、よく今の今までこの状態を残すことが出来ているな。驚きでしかない。
ちなみにその地下飲食街ですが、まあこれまた渋い風景が残っていました。シャッターばかりなのが残念だが、これはもう仕方ないか。とても新快速停車駅の駅前とは思えない風景だが、駅から見ても目立つ場所にあるとは思えないし、このあたりは仕方ないのかもしれない。
再々開発？の動きが出始めた件
1979(昭和54)年に開業したグリーンプラザたかつき。さすがに最近は再々開発の動きが出始めているようで、日刊建設工業新聞の記事によると「意向調査を行い、合意形成を目指している」とのこと。この風景が見れるのもあと少しかもしれませんね・・・。
